2024年6月号

1.企業会計基準委員会(ASBJ)、日本公認会計士協会(JICPA)及びサステナビリティ基準委員会(SSBJ)

今月、特にお知らせする事項はありません。

2. 東京証券取引所

今月、特にお知らせする事項はありません。

3. 金融庁

【改正】

「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣府令(案)」等の公表について

2024年6月14日、金融庁は「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣府令(案)」等を公表しました。当該改正案では、実務対応報告第46号「グローバル・ミニマム課税制度に係る法人税等の会計処理及び開示に関する取扱い」の公表を受け、財務諸表等規則等について所要の改正を行うことが提案されています。

当該内閣府令は公布の日から施行することが予定されます。

コメントの募集期限は、2024年7月16日です。

あずさ監査法人解説資料:ポイント解説速報(2024年6月20日)

4. 法務省

今月、特にお知らせする事項はありません。

5. 国際会計基準審議会(IASB)、IFRS解釈指針委員会(委員会)及び国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)


【Information】

IASB:「経営者による説明」の改訂に向けて作業を進めていく方針を決定

2024年6月19日、IASBはIFRS実務記述書第1号「経営者による説明」(以下、マネジメントコメンタリー)の改訂に向けて作業を進めていく方針を決定したことを公表しました。これによると、IASBは、2021年5月公表の公開草案による改訂提案について、ISSB等と連携しながら限定的な改善を行ったうえで、IFRS実務記述書第1号(改訂版)を2025年前半に公表する予定とされています。

ただし、IFRS適用企業においても、IFRS実務記述書の適用は強制されていません。

あずさ監査法人解説資料:ポイント解説速報(2024年6月27日)

【Information】

ISSB:「情報要請:アジェンダの優先度に関する協議」へのフィードバック文書を公表

2024年6月24日、ISSBは、「情報要請:アジェンダの優先度に関する協議」(コメント募集期限:2023年9月1日)のフィードバック文書を公表しました。これによると、ISSBは今後2年間の作業計画において、以下の優先順位を設定することが明らかにされています。

  優先度 活動内容
最も高い優先度を置く活動
  • IFRS S1号およびS2号の導入支援
①よりわずかに下がるが、高い優先度を置く活動
  • 新分野(「生物多様性、生態系及び生態系サービス」および「人的資本」)のリサーチ
  • SASBスタンダードの改善
具体的な優先度を定めない主要な活動
  • ISSB 及び IASB のそれぞれの基準の要求事項の間のつながり(connectivity)の確保
  • IFRS®サステナビリティ開示基準と他のサステナビリティ基準との相互運用可能性(interoperability)の確保
  • 利害関係者との対話

6.米国財務会計基準審議会(FASB)

今月、特にお知らせする事項はありません。

執筆者

有限責任 あずさ監査法人
会計・開示プラクティス部

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