金融庁、「記述情報の開示の好事例集2024」の最終版を公表
金融庁は2025年3月24日、2024年11月から公表を続けてきた「記述情報の開示の好事例集2024」について、最終版を公表しました。
金融庁は2025年3月24日、2024年11月から公表を続けてきた「記述情報の開示の好事例集2024」について、最終版を公表しました。
2023年1月に改正された「企業内容等の開示に関する内閣府令」において、有価証券報告書等にサステナビリティに関する考え方及び取組の記載欄が新設されたことを受けて、金融庁では、どのような開示が投資判断にとって有益と考えられるのかについての勉強会を開催してきました。
そして、開示のテーマごとに、「投資家・アナリスト・有識者が期待する主な開示のポイント」、「好事例として採り上げた企業の主な取組み」を含む、「記述情報の開示の好事例集2024」を2024年11月より順次公表してきました。
今般、その最終版として2025年3月24日に、「経営上の重要な契約等」、「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」、「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況の分析(MD&A)」に関する開示例、及び中堅中小上場企業の開示例が公表されました。
「記述情報の開示の好事例集2024」の全体像は以下の通りとなります。
なお、「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」、「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュフローの状況の分析(MD&A)」の開示例は、今年度より新たに追加されたものとなります。
- はじめに ~「記述情報の開示の好事例集」の構成・使い方~
- 投資家 ・アナリスト・有識者が期待する開示を充実化させるための取組み
- 有価証券報告書のサステナビリティに関する考え方及び取組の全般的な開示のポイント
- 有価証券報告書のサステナビリティに関する考え方及び取組に関する開示例
1.「全般的要求事項」
2.「個別テーマ」
3.「気候変動関連等」
4.「人的資本、多様性」
5.「人権」
- 有価証券報告書のコーポレート・ガバナンスの状況等ほかの開示例
6.「コーポレート・ガバナンスの概要」
7.「監査の状況」
8.「株式の保有状況」
9.「経営上の重要な契約等」
10.「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」(追加)
11.「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(MD&A)」(追加)
- 中堅中小上場企業の開示例
- 【参考】定量分析
執筆者
有限責任 あずさ監査法人
会計・開示プラクティス部
シニアマネジャー 瀧澤 裕也