金融庁、「記述情報の開示の好事例集2023」を更新

2023年1月に改正された「企業内容等の開示に関する内閣府令」において、有価証券報告書等にサステナビリティに関する考え方及び取組の記載欄が新設され、どのような開示が投資判断にとって有益と考えられるのかについて、「投資家・アナリスト・有識者が期待する主な開示のポイント」及び「好事例として取り上げた企業の主な取組み」を掲載し、2023年12月27日に「記述情報の開示の好事例集2023」が公表されました。

「記述情報の開示の好事例集2023」では以下が掲載されていますが、今般新たに「コーポレート・ガバナンスの状況等」及び「経営上の重要な契約等」に関する開示の好事例（以下の6～9）や、「投資家・アナリスト・有識者が期待する開示を充実化されるための取組み」「中堅中小上場企業の開示例」が追加されています。

その他、有価証券報告書におけるサステナビリティ開示関連の定量分析も公表されています。

• はじめに ～「記述情報の開示の好事例集」の構成・使い方～
• 投資家・アナリスト・有識者が期待する　開示を充実化されるための取組み（更新）
• 有価証券報告書におけるサステナビリティに関する考え方及び取組の全般的な開示のポイント
• 有価証券報告書のサステナビリティに関する考え方及び取組に関する開示例
  1.「全般的要求事項」の開示例
  2.「気候変動関連等」の開示例
  3.「人的資本、多様性等」の開示例
  4.「人権」の開示例
  5.「個別テーマ」の開示例
• 有価証券報告書のコーポレート・ガバナンスの状況などほかの開示例（更新）
  6. 「コーポレート・ガバナンスの概要」の開示例（更新）
  7. 「監査の状況」の開示例（更新）
  8. 「株式の保有状況」の開示例（更新）
  9. 「経営上の重要な契約等」の開示例（更新）
• 中堅中小上場企業の開示例（更新）
• 【参考】定量分析（更新）
  

9.「経営上の重要な契約等」の開示例や「中堅中小上場企業の開示例」は、「記述情報の開示の好事例集2023」より開示例が示されています。

有限責任 あずさ監査法人
会計プラクティス部
マネジャー　加藤 巳希