ESG/SDGsの潮流、著しいデジタル化の進展等の事業環境の変化を受け、世界各国の法規制に適時・適切に対応していくための体制構築が不可欠となっています。KPMGは、数多くの日本企業の支援実績を活かし、実効性あるグローバル法務・コンプライアンス体制の構築・改善を支援します。
グローバル法務・コンプライアンスの重点課題
グローバル法務・コンプライアンス体制構築の概要
各課題への対応にあたり、法規制違反の予防・発見・対処の各観点から検討し、課題事項の性質に応じて、重点施策を特定していくことが効果的です。
グローバル法務・コンプライアンスにおける重要テーマ例
グローバルで事業展開する日本企業の、コンプライアンスにおける重要テーマとしては下記が挙げられます。予防・発見・対応という観点は共通である一方、具体的な整備上のポイントには相違が見られるため、これを踏まえて取り組む必要があります。
テーマ | 体制整備上のポイント例 | 関連ガイダンス例 |
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グローバルコンプライアンス基盤 |
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米国:Evaluation of Corporate Compliance Programs 英国:Evaluating a compliance programme |
贈収賄 |
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米国:FCPAリソースガイド 英国:Bribery Act ガイダンス |
競争法 |
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米国:Evaluation of Corporate Compliance Programs in Criminal Antitrust Investigations |
輸出管理 |
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米国:A Framework for OFAC Compliance Commitments 米国:Export Compliance Guidelines |
ESG/人権 |
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OECD:責任ある企業行動のためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス 英国:現代奴隷法実務ガイド |
AI/IoT |
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EU:「EU一般データ保護規則」に関わる実務ハンドブック 日本:AI利活用ガイドライン |
KPMGによる支援アプローチ例
各種コンプライアンスガイダンス等の要求事項や、企業実務等を踏まえて、各種テーマに係るグローバル法務・コンプライアンス体制の基盤構築から、予防的・発見的統制の整備、クライシスへの対応まで広範囲に支援します。
サービス概要 | 支援事項例 | |
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基盤構築 | 体制の設計・運用 | ・コンプライアンス委員会・部署等の役割分担および業務の設計 ・本社・グループ会社間の役割分担および業務の設計(管理標準の明確化) |
予防的統制 | リスクアセスメント・DD体制の構築 | ・ビジネス形態上および業務プロセス上のリスクの抽出・評価 ・第三者によるリスク低減のためのDD体制の整備 |
規程整備・業務の標準化・効率化 | ・各種方針・規程類などの関連文書策定 ・業務プロセスフローの効率化(ITツール導入含む)・標準化 |
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教育計画の策定・実施 |
・教育計画の策定・実施、次年度に向けた改善 ・マニュアル等教育ツールの策定・展開 |
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発見的統制 | モニタリング体制の構築 | ・モニタリング手続の整備、データアナリティクス ・グローバル内部通報体制の整備(手順・役割の設計等) |
対処 | コンプライアンス・クライシス対応 | ・違反懸念時の調査・PMO対応 ・クライシスシミュレーション、クライシス対応の役割・マニュアル整備 |
主要サービス
- 腐敗・贈収賄防止体制の高度化支援
- 独占禁止法・競争法コンプライアンス体制の高度化支援
- 輸出管理体制の高度化に向けたトレードコンプライアンス支援
- 人権・労働規制リスク対応の高度化支援
- 法務機能の高度化・効率化支援
- AI倫理・規制対応支援
- 知的財産管理体制の高度化支援(特許・商標・著作権等)
- 情報管理体制の高度化支援(個人情報・技術情報等)
- グローバル内部通報体制の高度化支援
- グローバル行動規範の策定支援
- コンプライアンス不祥事対応支援
- 工場コンプライアンス対応支援