ASBJ、貸倒引当金に関する会計基準等についての抜本的な改正案を公表
企業会計基準委員会(以下、「ASBJ」)は、2025年10月29日、企業会計基準公開草案第89号「金融商品に関する会計基準(案)」等を公表しました。 本公開草案に対するコメント期限は、2026年2月6日です。
「金融商品に関する会計基準(案)」等の3つのポイントについて、以下PDFファイルをご覧ください
Article Posted date
10 November 2025
ポイント
- 貸倒引当金は予想信用損失に基づき算定することが提案されています(予想信用損失モデル)。予想信用損失の算定に関する対象期間は、債権等の当初認識時以降に信用リスクの著しい増大が生じているかどうかによって異なります。
- 満期保有目的の債券や、銀行が保有する貸付金代替性私募債は、従来の減損処理に代えて新たに貸倒引当金の対象とすることが提案されています。また、信用リスクに関する開示要求の強化も提案されています。
- 償却原価法の適用についても、一定の場合に約定金利や定額法を用いることを容認しつつ、実効金利法を用いることを原則とするなど、考え方を整理することが提案されています。
PDFの内容
- 予想信用損失モデルの採用
(1)予想信用損失とは?
(2)モデルの概要
(3)予想信用損失の算定方法 - 予想信用損失モデルの採用に伴う、償却原価法についての考え方の変更
- 注記
- 適用時期
執筆者
会計・開示プラクティス部
パートナー 木崎原 新
パートナー 成田 慎一郎
シニアマネジャー 松本 賀雄