IASB、IFRS第16号「リース」の適用状況についてのコメント募集を開始

国際会計基準審議会(以下、IASB)は、2025年6月17日に、IFRS第16号「リース」の適用状況についてのコメント募集を開始しました。本件に対するコメント期限は、2025年10月15日です。

国際会計基準審議会(以下、IASB)は、2025年6月17日に、IFRS第16号「リース」の適用状況についてのコメント募集を開始しました。本件に対するコメント期限は、2025年10

ポイント

2019年のIFRS第16号「リース」の適用開始から約5年が経過し、実務上の会計処理は一定程度定着してきたものと考えられます。
今回のコメント募集は「適用後レビュー」の一環として、IFRS第16号がその開発時の意図を達成できているかを評価する目的で行われるものです。
第一フェーズでは、現行IFRS第16号の要求事項を今更大幅に見直すことは望まないとの声が強く聞かれた一方で、セール・アンド・リースバック取引の会計処理等、懸念が表明されている論点もあります。今回の適用後レビューによるコメント募集で寄せられたコメントをもとに、IASBで検討が行われ、基準の追加改訂が必要かなど、今後の計画が策定されることになります。

質問にはセール・アンド・リースバックの会計処理に関するものも含まれており、日本の新リース基準との重大な基準差異であるセール・アンド・リースバックの会計処理が、これを機に将来的に縮小する可能性もあります。
どのような意見や提案が実務の場から寄せられIASBで検討が行われるか、新リース基準導入を控える日本企業においても注目です!

PDFの内容

  1. 適用後レビューにおける情報要請とは
  2. 第1フェーズで寄せられた意見とコメント募集の概要
  3. コメントの提出について

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執筆者

あずさ監査法人
会計・開示プラクティス部
パートナー 植木 恵
テクニカルディレクター 江﨑 千香
マネジャー 岩瀬 和彦

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