国際会計基準審議会、公開草案「引当金ー的を絞った改善(IAS第37号の改訂)」を公表
国際会計基準審議会(IASB)は2024年11月12日に、公開草案「引当金ー的を絞った改善(IAS第37号の改訂)」を公表しました。本公開草案に対するコメント期限は、2025年3月12日です。
国際会計基準審議会(IASB)は2024年11月12日に、公開草案「引当金ー的を絞った改善(IAS第37号の改訂)」を公表しました。
Article Posted date
27 November 2024
本公開草案のポイント
- IASBは、本公開草案でIAS第37号「引当金、偶発負債及び偶発資産」に関する要求事項のうち、以下の3つの側面について、的を絞った改善を提案しています。
(a)負債の定義及び引当金の認識要件の1つである「現在の義務」に関する要求事項を、2018年に改訂された「財務報告に関する概念フレームワーク」と整合させる
(b)引当金の測定に関する以下の2つの側面
(i)現在の義務を決済するために必要な将来の支出の見積りに含めるべきコストの範囲の明確化
(ii)将来の支出を現在価値に割り引くための割引率の明確化
- IASBは、上記の「現在の義務」の要件に関する改訂提案を反映するため、IAS第37号に関する適用ガイダンス(以下、「適用ガイダンス」)の改訂も提案しています。これに伴い、IFRIC解釈指針第21号「賦課金」を廃止し、IAS第37号の新たな要求事項と適用ガイダンスへと置き換えることを提案しています。
PDFの内容
- 本公開草案の背景
- 本公開草案の概要
- 経過措置及び発効日
執筆者
有限責任 あずさ監査法人
会計・開示プラクティス部
マネジャー 福本 泰宏