個人・企業の背景調査(経歴、誠実性、法令違反等)

取引相手の素性、経歴を確認し、取引先にかかるリスクを軽減するためのインテグリティー・デューデリジェンスを提供します。

取引相手の素性、経歴を確認し、取引先にかかるリスクを軽減するためのインテグリティー・デューデリジェンスを提供します。

不正、不祥事の起こらない企業活動を行うためには、自社内の不正予防体制を構築することも大事ですが、社外のビジネスパートナー(仕入先、顧客、流通業者、代理店、コンサルタント、従業員等)についても、不正を起こさない健全な者であることを確認することが後のトラブルを防ぐ一手となります。取引相手の素性、経歴を確認することで、外部取引先にかかるリスクを軽減することができます。これを我々はインテグリティー・デューデリジェンスと呼びます。

グローバル化が進展した結果、企業は数えきれないほどのパートナーと共同してビジネスを行うようになりました。これは、外部で発生する不正に影響を受けるリスクが高まったということを意味します。例えば、以下のような状況です。

  • 雇ったコンサルタントが公務員に賄賂を贈ったため、FCPA違反となり多額の罰金を科された
  • 新規に提携を行った海外企業に、営業機密を盗まれた上提携を破棄された
  • 海外の企業に製品を出荷したが、代金が払われないまま連絡がつかなくなった

このような事象から身を守るためには、これらパートナー(法人・個人問わず)の素性、経歴を確認すること(インテグリティー・デューデリジェンス)が重要です。KPMGでは特に海外の個人、企業の調査対象に関して、世界中の情報ソースから情報を収集・分析し、標準化されたレポートを提供するソリューション(Astrus:アストラス)を開発、提供しております。

Astrusでは取引先の誠実性にかかる情報(法人、個人の背景情報、ネガティブなニュース記録、訴訟、裁判歴等)を世界中に存在するオンライン公知情報データベースから収集し、標準化された英語レポートを作成します。世界中の主要言語を含む80か国以上に対応し、迅速、安価に行える調査ツールとして各国の企業に活用されています。

お問合せ

Astrusが応えるニーズ:Astrusは企業の以下のようなニーズに対応しています。

  • KYC等のマネーロンダリング関連法規制対応
  • FCPA等、贈賄防止関連法規制対応
  • 企業幹部または従業員の採用時の身辺調査
  • M&A相手先のデューデリジェンス
  • 取引先のデューデリジェンス
  • リスクの高い地域、顧客への対応

 

調査対象の例:オンライン上に存在する公知情報を収集するデスクトップ調査で調査対象企業、個人の背景情報を把握します。

法人の背景情報 登記情報、企業識別情報、登録、上場等の状況、経営者や主要株主の情報
個人の背景情報 国籍、学歴、職歴、会社の保有情報
メディア情報 対象会社、個人に係る不利益なニュース記事等(過去10年分)
訴訟記録 対象会社、個人に係る過去10年間の訴訟記録(該当地域で検索可能なものに限る)
制裁記録 対象会社、個人に係る罰則や制裁、PEP(重要な公的地位を有する者)該当の有無

 

Astrusのメリット

1. 迅速なレポートのデリバリー

世界のどの対象地域でも、あるいは同時にまとまった数のレポートを発注頂いた場合でも、通常2週間以内にレポートをお届けします。

2. ニーズに応じた調査コスト対応

貴社のニーズや調査対象のリスクに応じて、3段階の調査が可能です。Astrusの標準サービスの調査範囲は、対象企業1社とその関係者個人4名までの情報収集、分析を1件としますが、企業のみ、あるいは個人のみに限定した調査、制裁対象者リストのスクリーニング結果のみのレポートなど、範囲を限定した調査を行うことで、ニーズに合ったコストコントロールが可能です。

3. インジケーターによる素早いリスク判断

各調査項目に対して、緑、黄、赤の3色で潜在的リスクを色分けして表示します。これによって調査結果に対してどのエリアにリスクが存在するか、一目で把握することができます(インジケーターはAstrusフルレポートのみの機能です)。

4. KPMG独自の情報ソース、多言語情報対応

Astrusでは一般的な外部コンテンツプロバイダーからの情報以外にも、KPMG独自の調査で得た情報ソースも検索し、これら情報ソースは定期的にアップデート、追加されています。これにより他社のデスクトップ調査と比較してより多くの情報が収集できることが期待されます。また、情報ソースは英語以外にも80を超す世界各国の主要言語に対応しています。

5. KPMGのネットワークによる追加調査対応

Astrusの調査結果から、調査対象や個別の事象について更に詳細な調査が必要となった場合、KPMGフォレンジックのネットワークを使い、必要な情報の収集をサポートする体制が整っております。
例えばAstrusレポートで発覚したリスクの詳細を確認するために、現地フォレンジックプロフェッショナルによる実地調査等、きめ細やかな対応が可能です。
KPMGではフォレンジックサービスの認証を得たプラクティスが42カ国に展開されており、クライアントの調査ニーズに対応いたします。

 

 

お問合せ

株式会社 KPMG FAS
電話番号:03-3548-5773
FAS-Forensic@jp.kpmg.com