成熟市場における消費者の嗜好はかつてないほど多様化し、一方で製品やサービスで明確な差別化が困難になった現代において、世界中の企業が「デジタルテクノロジー」に注目し、これまでの顧客接点や社内の業務プロセスや既存システム利用の近代化・効率化に向け再定義する「破壊的創造(デジタル・ディスラプション)」を目的としたDX(デジタルトランスフォーメーション)にチャレンジしています。

ここ20年程度のITの進化や高度な技術革新により、ビジネスモデルの転換や新規ビジネスの創出、業界構造の変革といった経営・事業環境の急速な変化への対応は可能となりました。しかし変化への個別対応を優先した結果、業務プロセス全体の一部だけがシステム化され、インターネットサービスや業務システムで処理された結果を理解・判断し、リアルとデジタルの世界をつなぐ部分が人間の判断・手作業として残っていました。企業ではRPA(ロボティックプロセスオートメーション)やAI/Cognitiveなどを導入し、DXの取組みとしてさらなる業務効率化や生産性改善を目的に自動化・無人化に取り組んできています。しかしこの段階においても部分的な工程がRPAやAIに置き換わっただけで、業務プロセスは未だ分断されており、DXは最終段階を迎えているとは言えません。

DXの最終段階は「企業のすべてのデータが同一のプラットフォーム上に一元化されたうえで、業務プロセス全体で人・デジタルテクノロジー(RPA・AI等)がシームレスに連携し、企業価値向上のための業務が常に最適化されて遂行できる状態」とKPMGは考えます。

DXの最終形態

DXの最終形態

KPMGでは、企業価値の向上に向けて、恒久的・中長期視点でのスピーディかつ抜本的なDX推進に取り組んでいます。ニューノーマル・ニューリアリティにおいても、これまで培ったデジタル知見をベースとした「リモートワーク移行」「DX推進組織構築」「プロセスマイニングによるオペレーション可視化・分析」「ITコスト管理自動化・最適化」「次世代SSC/BPO推進」「インテリジェントオートメーション/AIを活用した業務改革」などの独自アセットを最大活用し、日本企業のDXをさらに加速させ、組織全体の変革のステージが最終段階へ到達するための様々なプロジェクトを支援します。

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