現代社会は多くのものがソフトウェアで成り立っており、絶えず変化するニーズに応じられる柔軟でスピーディーな開発が求められています。加えて、AIの活用と効果検証が注目されるなか、何が正解(ゴール)なのかがわからない、という不確実性の時代でもあります。これを受け、IT開発は、単なる効率向上ではなく、いかに変化に適応しながら継続的にビジネス価値を創出できるかが競争力を左右します。また、開発プロセスやプラクティスにとどまらず、組織文化や意思決定のあり方を含めた変革が不可欠となっています。
こうした状況を打破するためには、従来型の、プロジェクト開始時点の初期計画で定めたゴールに向かって盲目的に突き進む方式を改め、短期間の反復活動を通じフィードバックループを回しながら初期計画の軌道修正を繰り返し、改善して最適化する新たな開発モデルへの転換が求められます。
KPMGは、企業における開発の現状の課題整理から方針設計、施策実行、導入後の定着までを一貫して支援し、組織・プロセスの変革を実現します。
アジャイル開発が求められる背景
アジャイル開発は、従来の計画重視の開発から、変化を前提に価値を継続的に提供する開発手法へと進化してきました。
- 要件変更に柔軟に対応しながら価値提供を継続
- 段階的なリリースによりリスクを低減
- ビジネス部門と一体となった開発を推進
近年では、SAFe(Scaled Agile Framework)やDA(Disciplined Agile)をはじめ、エンタープライズ開発や、ITに限定しないビジネス全体のアジリティ向上を謳ったフレームワークも整備・浸透が進み、広範な領域で実践・適用が進んでいます。
KPMGが実現するアジャイル変革
KPMGは、単なる開発手法の導入にとどまらず、組織・プロセス・テクノロジーを一体で変革するアプローチにより、アジャイルの定着と価値創出を支援します。
支援による主な成果イメージ
以下の実現を通じ、利用者、開発者双方にとって満足度の高い結果を実現します。
- リリースサイクルの短縮を通じた迅速な価値提供要件の変化への対応力向上
- プロダクト品質の向上
- 部門間のサイロ破壊(コラボレーション促進)ビジネス的な予測可能性(リリース可能時期およびスコープ)の向上
KPMGの支援
(1)現状分析・成熟度評価・ロードマップ策定
開発組織の成熟度を以下の4領域で評価し、具体的な改善優先順位と実行ロードマップを策定します。
- 組織文化・人材
- アジャイル手法/プラクティス
- DevOps基盤
- プロセス・品質管理
(2)アジャイル基礎トレーニング
開発者だけでなく、マネジメント層・ビジネス部門も含めた全体最適の視点でトレーニングを実施します。
- ライフサイクル全体における実践手法の理解
- 組織的な継続的改善の推進方法
- ツールを活用した可視化・連携の強化
(3)OJTによる実践・定着支援
実プロジェクトを通じて試行し、現場で使える形でアジャイル開発を習得します。
- 開発・ビジネス部門を含めた実践支援
- 改善フレームワークの運用支援
- 開発基盤構築と自動化の推進
(4)標準プロセス化・品質管理高度化
企業特性に応じたアジャイル標準プロセスと品質管理体系を整備します。
- アジャイル開発プロセスの標準化
- 軽量かつ実効性のある品質マネジメント設計
- 品質確保の活動ができる要員の育成
(5)VSMによるボトルネック解消と継続的リリース
バリューストリームマッピング(VSM)を通じて、開発から運用までのボトルネックを可視化・解消し、継続的デリバリーを実現します。
- 開発プロセス全体の可視化
- ボトルネックの特定と改善
- 継続的な価値提供サイクルの確立
(6)アジャイル定着化支援
アジャイル・トランスフォーメーション活動において、企業のみでは充足しきれない知識・ワークロードがある場合、これらを補い、強化する支援を行います。
- アジャイルPMOとして、トランスフォーメーション活動の管理面を支援
- SMEとして、特定技術領域を支援(CI/CD、DevOpsパイプライン構築など)
- その他、企業各社の状況やニーズにあわせた支援(個別相談)
以下は、アジャイルの実践を試みる企業における典型的な課題例です。この図が示すとおり、アジャイル開発の実践は、単なる開発手法の変更ではなく、企業の価値創出モデルそのものを変革するための広範囲にわたる取組みです。
KPMGは、これまでの大規模プロジェクト支援の知見とリスク・品質管理の専門性を活かし、AI時代における実効性のあるアジャイル変革の実践を、企業各社の状況にあわせて支援します。