KPMGでは、工場・製造現場のコンプライアンスに対して、平時対応である工場コンプライアンスリスクアセスメントサービス、工場コンプライアンス監査支援のほか、事案発生時の有事対応として工場コンプライアンス違反対応支援/再発防止策立案・実行支援サービスを提供しています。
豊富なコンサルティング経験で培われた専門性と、第三者としての客観性を活かし、違反事案の初動対応支援はもちろん、真因分析・事態収拾、再発防止策の立案、実行、モニタリング、評価までの一連の施策をワンストップで支援します。
【KPMGによる支援サービス】
工場コンプライアンス違反対応支援
製造現場においては、品質、また環境、労働・安全衛生といったEHSの観点や、技術情報管理等にかかわるさまざまなコンプライアンスリスクがあり、近年では、品質不正や環境汚染、労働災害、秘密情報漏洩等の諸問題が立て続けに発生しています。
コンプライアンス違反が発生した場合には迅速かつ適切に対応し、社内外に自浄能力を示すことが重要となりますが、初動対応に遅延・失敗し企業が負う被害・損害が拡大するケースや、再発防止策が機能せず当該問題が再発することでさらなる信頼低下につながるケースが少なくありません。
KPMGはグローバルで培った専門的な知見に基づき、違反発生時の初動対応から真因の分析・事態収拾、再発防止策の立案、施策の実行、モニタリングまでをワンストップで支援します。
KPMGの危機管理チーム
企業がコンプライアンス違反に直面した際、規制当局や認証機関、マスコミ、株主、取引先、消費者、従業員等のさまざまなステークホルダーに対して、迅速かつ適切にコミュニケーションを取り、説明責任を果たしていく必要があります。
しかし、これら初動対応に遅延・失敗してしまうと、説明の不足・不備への追及や不正確な情報の拡散などにより、さらなる事態悪化へと発展しかねません。
KPMGは弁護士資格を有する社内のプロフェッショナルのみならず、外部専門家との連携により、複眼的・網羅的な管理・対応体制を構築するとともに、事態収拾に向けたアクション計画の策定から実行、進捗管理を行うことで、コンプライアンス違反による企業へのダメージを最小限にとどめます。
工場コンプライアンス違反への再発防止策立案・実行支援
コンプライアンス違反発生時の損害の拡大を防止・低減するためには、実効性・客観性のある再発防止策の立案・実行を迅速に進めることが必須となります。
再発防止策が不透明・不十分、また、時機に遅れた取組みである場合、規制当局・認証機関による処分や従業員の大量離職、取引先との取引停止など社内外にマイナスの影響を与える恐れがあります。
また、現場を無視した過度・過剰な再発防止策の策定・実行は、現場の疲弊やサービスレベルの低下を招き、再発防止策の形骸化や不正発生の温床につながりかねません。
製造業におけるコンプライアンスリスク・違反に関して、再発防止策の立案から実行、モニタリング、評価までを一気通貫で支援します。
工場コンプライアンス違反に関する原因・真因分析フレームワーク
コンプライアンスリスクの発生原因は、より直接的であり、また、論理的に結び付けやすい人員・設備・業務方法などの問題であると捉えられ、その一面のみが強調されることが多くあります。たとえば品質不正の発生原因は、現場業務の属人化や品質保証部門の独立性、品質保証部門や生産部門の人員と教育、工程や検査能力の問題として整理されがちです。
しかし、その背景には自社能力を無視した受注、さらには業界基準の厳格化や競合との競争激化、本社による工場統治不全、内部監査部門の独立性の欠如や不正に対して声を挙げにくい社風など、全社的な問題があり、第三者委員会報告書などにおいても不正の原因として指摘されています。
背景にある全社的な問題に着手しないため、同様の不正・不祥事事案が再発し、信頼低下へと発展した企業も少なくありません。
KPMGは不正・不祥事の発生背景にある全社的な問題まで含め、より網羅的な対応を行うべく、原因・真因分析フレームワークを活用し、不正・不祥事の原因・真因分析および課題整理を支援します。
原因 | 再発防止策(例) | |
---|---|---|
第1線(現業部門) | 業務の属人化 | プロセスの標準化・自動化など |
第2線(品質保証部門) | 独立性の欠如 | 組織再編、業務分掌など |
脆弱な体制 | 品質保証部門人員の質・量の強化など | |
第3線(内部監査部門) | 独立性の欠如 | デュアルレポートラインの構築など |
脆弱な体制 | 第三者機関を交えた品質監査の実施など | |
企業文化・風土 | コンプライアンス軽視の社風 | 全社コンプライアンス教育の実施など |
もの言えない社風 | コンプライアンスアンケートの実施など | |
通報制度の機能不全 | 通報窓口の拡大など | |
ガバナンス | 経営陣の品質軽視 | 品質担当役員の設置など |
工場統治の不全 | 本社による工場の監視・監督の強化など | |
方針・戦略 | リソース管理不全 | 受注管理体制・プロセスの強化など |
リスク管理不全 | 品質リスクアセスメントの定期的な実施など | |
外部環境 | 業界対応の遅延 | 外部環境の変化を捕捉し、適時対応する体制・プロセスの構築など |
競合との競争激化 | 品質重視・コンプライアンス重視の方針策定など | |
供給先の管理不全 | 第三者機関を交えたサプライヤー評価の実施・監督の強化など |
KPMGの工場コンプライアンス関連サービス
KPMGは、ESG/SDGsの潮流を受けた、工場・製造現場の各種コンプライアンス対応について、未然予防から発見、危機発生時の対応、再発防止に至るまでを網羅的に支援します。