企業のIT・デジタル投資は年々増加しており、AI活用やDX推進など、IT部門の投資項目は拡大しています。IT部門自身が事業拡大への貢献状況について疑問を抱く一方、事業部門からは「その投資は本当に必要か」「なぜ高額なのか」といった指摘が、マネジメント層からは投資効果の不透明さに対する懸念が寄せられることがあります。

KPMGは、現在計画されているIT・デジタル投資が経営戦略と整合しているかを可視化し、IT・デジタル戦略計画への反映を支援します。

IT投資のポートフォリオ

IT投資ポートフォリオの管理とは、組織の利益を拡大するために、IT投資テーマを最適な比率で組み合わせることです。個別のIT投資案件を事業目標と結びつけて管理していくことが重要です。

 

経営戦略に沿った適切なIT・デジタル投資とは図表01

業種や企業規模にもよりますが、IT投資ポートフォリオの投資金額の割合は、①:②:③=1:1:2となっています。

「攻めのIT」と「守りのIT」のバランスをとったIT投資が求められるなか、近年ではDX対応の加速もあり、「攻めのIT」である戦略的IT投資の割合が増加しています。

戦略的IT投資の障壁

戦略的IT投資は、新しいビジネスモデルの導入を伴うため、導入のリスク懸念や、社内の予算・IT部門のリソースの制約などの要因により、投資が保守的になりがちです。加えて、短期的な業績や利益に関心が偏りがちであることも障壁の1つです。

これらの障壁を克服して組織の利益拡大に寄与するためには、IT投資が投資に見合う成果を出すこと、事業目線で効果をあげていることを可視化することにあります。

経営戦略に沿った適切なIT・デジタル投資とは図表02

KPMGの支援内容

以下のソリューションを効率的に組み合わせ、クライアントの経営戦略に沿ったIT・デジタル戦略の計画策定を支援します。

経営戦略に沿った適切なIT・デジタル投資とは図表03

活用事例と期待効果

ITとビジネスの依存度が可視化され、未使用のアプリケーションや機能の重複、サポート期限が迫るシステムなど、現状の課題を多角的に把握することが可能になります。さらに、ITポートフォリオ管理の可視化により、投資判断の迅速化が図れます。

M&Aなど事業環境が大きく変化する局面では、業務ごとのアプリケーション利用状況の把握から、システムの分離・統合に向けた初期検討を迅速に進めることが可能です。社内で共通の評価指標を用いることで、IT投資への納得感が醸成され、IT部門の事業貢献への理解が深まることで、優秀な人材の流出防止にも寄与します。

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