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      開催概要

      2026年5月29日(金)大阪市にあるJAM BASEにて、昨年初開催した福岡に続き、KPMGコンサルティングが主催する「地域型オープンイノベーションプログラム」のアルムナイイベントが開催されました。

      本イベントでは、プログラムの最新動向のアップデートに加え、参加企業8社による具体的な取組み事例や足元の進捗状況や課題のプレゼンテーション、さらに参加者同士のグループディスカッションを通じて、新規事業創出における知見や課題について共有し、活発な議論が行われました。

      本稿は、イベントで紹介された、地域企業のオープンイノベーションの現在地と今後の進化の方向性について、登壇者の発言内容を基に再構成しています。



      1.参加者の声

      参加者の皆様からは、「地域を超えた交流ができた」「今後の事業の参考となった」といった声を多くいただき、イベントの満足度は93%でした。特に、参加企業による取組み紹介、およびディスカッションに対して好評をいただきました。参加年度や地域を超えた交流の結果、ご満足いただける場となったのではないかと思います。

      以下、参加者の皆様からの声を一部紹介します。

      ご登壇企業様

      「他社の方々との交流から大きな刺激を受けました。特に発表後のグループディスカッションでは、自社の課題について多角的な視点から議論することができ、非常に有意義な時間を過ごせました。」

      「『新規事業創出プログラム2024』に参加し、今回その取組みの成果報告の場を設けていただき大変感謝しております。このイベントで他の企業の皆様との交流もでき、今後の事業展開につなげていきたいと思います。」

      ご参加企業様

      「他社の取組み事例を直接うかがえる貴重な機会となり、自社では気づけなかった視点や手法を数多く学ぶことができました。各社の課題や成功のポイントを共有いただいたことで、今後の取組みの参考になりました。」

      「他社の新規事業進捗状況が把握できて良い刺激となった。グループワークは横のつながりもできるので良い取組みだった。」

      「業種や新規事業の内容が異なる企業同士であっても、共通する悩みや課題があることがわかり、それらについてディスカッションできた点が非常に良かった。」

      ご参加銀行様

      「全国の企業の挑戦を知る良い機会で、同時に地元企業の進化も実感できました。地域を越えた横のつながりが新たな刺激となり、金融機関として地元企業の事業創出や成長をさらに後押ししたいと感じました。」

      「全国のアクセラレーター企業の熱量が感じられる素晴らしいイベントでした。地域貢献という想いを同じくする銀行担当者同士の意見交換もでき、モチベーションが上がりました。貴重な機会をありがとうございました。」


      一方、ディスカッションの人数や議論するテーマの共有等、改善が必要な点についての指摘もありました。

      今回指摘いただいた点も取り入れながら、今後イベントを開催する際には、より参加者の皆様がご満足いただけるような会にする所存です。

      2.セッション1:地域型オープンイノベーションプログラムの近況報告等

      登壇者:KPMGコンサルティング シニアマネジャー 戸田 静香

      本セッションでは、KPMGコンサルティングより地域型オープンイノベーションプログラムの最新状況と今後の方向性について共有が行われ、地域型オープンイノベーションがPoC創出の枠を超え、持続的に事業を生み出す仕組みとして進化しつつあることが示されました。

      これまで同プログラムは、複数地域へと展開され、プログラム数・参加企業数ともに着実な拡大を見せており、成果の面でも単なる検討段階にとどまらず、各地域において具体的な進展が確認されていることが紹介されました。

      新たな地域でのプログラム立ち上げに加え、大学や研究機関との連携による研究開発、既存事業の拡張による売上創出、さらには実証実験の開始など、取組みの幅は年々広がっています。 さらに今後の進化の方向性として、従来の協業モデルだけでなく、副業人材やフリーランスの活用、企業買収や投資といった手法を組み合わせた新規事業創出の高度化が提示されました。

      Japanese alt text: 地域型オープンイノベーションによる新規事業創出の現在地_写真1 KPMG 戸田

      3.セッション2: 地域型オープンイノベーションプログラム参加企業による取組み紹介

      登壇者:

      • KMT株式会社 山口 新治氏
      • 株式会社KSAインターナショナル 安達 正洋氏
      • 株式会社マルカン 後藤 真朗氏
      • 大阪鋼管株式会社 坂根 毅氏
      • 株式会社スタジオアリス 丸茂 康洋氏
      • 豊國工業株式会社 伊藤 章利氏
      • 株式会社ミールケア 関 友樹氏
      • 蔵田工業株式会社 山口 肇氏

      本セッションでは、プログラムに参加した企業のうち8社より、自社の取組み内容、また、その進捗について発表が行われました。各社のテーマは、AIを活用した業務効率化から、新たなサービス開発、教育・マーケティング領域における事業創出まで多岐にわたり、多様な挑戦が進められていることがうかがえました。

      ・KMT株式会社

      KMT株式会社は、スポーツ観戦における「応援の熱量」の可視化について紹介しました。観客の応援行動をデータ化し、新たな価値創出につなげる試みで、既存の応援スタイルから新しい体験へ移行させるための仕組みづくりが、今後の鍵となると説明しました。

      Japanese alt text: 地域型オープンイノベーションによる新規事業創出の現在地_写真2 KMT 山口氏

      ・株式会社KSAインターナショナル

      株式会社KSAインターナショナルは、AIを活用した輸出管理(該非判定)支援サービスについて発表しました。専門性が高く属人的になりがちな業務を効率化し、企業のコンプライアンス強化支援を目的としたソリューションとなっています。

      Japanese alt text: 地域型オープンイノベーションによる新規事業創出の現在地_写真3 KSA 安達氏

      ・株式会社マルカン

      株式会社マルカンは、子どもの学び支援サービスや本棚シェアリングといった複数のテーマにまたがる新規事業の取組みを紹介しました。本棚シェアリングでは、主に大型複合書店の安定した来店客数と、独自の店舗サポートを活かした事業進捗について、説明しました。

      Japanese alt text: 地域型オープンイノベーションによる新規事業創出の現在地_写真4 マルカン 後藤氏

      ・大阪鋼管株式会社 

      大阪鋼管株式会社は、AIカメラ等の技術を活用し、パイプの数量を高精度に把握することで出荷業務の効率化を実現する取組みを紹介しました。協業先との推進課題や自社推進への切り替え等を参加者と共有し、参加者へ問題提起しました。

      Japanese alt text: 地域型オープンイノベーションによる新規事業創出の現在地_写真5 大阪鋼管 坂根氏

      ・株式会社スタジオアリス

      株式会社スタジオアリスは、新たな顧客体験の創出を目的とした取組みを紹介しました。既存の事業領域を踏まえつつ、新しい価値提供の可能性を探るチャレンジとなっており、都内や中国での実証、今後の方向性について共有しました。

      Japanese alt text: 地域型オープンイノベーションによる新規事業創出の現在地_写真6 スタジオアリス 丸茂氏

      ・豊國工業株式会社

      豊國工業株式会社は、熱中症対策を目的としたクーリングブースの開発・事業化に関する取組みを紹介しました。社会課題解決型のテーマに対し、専門家・学生との協業を実施し、今後の目標を共有しました。

      Japanese alt text: 地域型オープンイノベーションによる新規事業創出の現在地_写真7 豊國工業 伊藤氏

      ・株式会社ミールケア

      株式会社ミールケアは、テストマーケティング支援事業を紹介しました。同社が既存事業によって有する顧客接点や地域ネットワーク、信頼性といったアセットを活用し、それ自体を新たな価値として事業化する試みとなっており、仮説の設定から実証の流れを共有しました。

      Japanese alt text: 地域型オープンイノベーションによる新規事業創出の現在地_写真8 ミールケア 関氏

      ・蔵田工業株式会社

      蔵田工業株式会社は、AI・センサー・データを活用した野生動物リスクの予測・管理に関する取組みを紹介しました。データを活用した新たな防災・リスク管理モデルの構築を目指し、現在は複数地域での実証実験や共同研究を実施していることを共有しました。

      Japanese alt text: 地域型オープンイノベーションによる新規事業創出の現在地_写真9 蔵田工業 山口氏

      4.セッション3:グループディスカッション

      本セッションでは、セッション2の登壇企業のプレゼンテーションで提示された課題や疑問を基に、グループディスカッションを実施しました。

      新規事業の推進における実務上の課題や打ち手について、他社の視点を通じ、具体的かつ実践的な意見交換が行われました。ディスカッションでは、単なる情報共有にとどまらず、自社の取組みを相対化し、次のアクションを検討する契機となる場となりました。

      Japanese alt text: 地域型オープンイノベーションによる新規事業創出の現在地_写真10

      5.まとめ

      本イベントでは、地域型オープンイノベーションの取組みが、単なる新規事業創出の枠を超え、地域企業が持続的に価値を生み出すための実践的な仕組みとして進化している姿が示されました。また、本イベントを通じ、地域・業種を超えた、参加者同士のつながりを創出することができたのではないかと、参加企業の皆様の声から感じています。

      本イベントは、自社の事業を前に進める貴重な機会となり得ます。次回開催時にも、ぜひまた多くの企業の皆様の参加をお待ちしています。

      KPMGコンサルティングは、今後もオープンイノベーションの手段を活用し、地域経済の発展に貢献していきます。

      ※本稿に記載されている登壇者の所属・職位等は、公開時点の情報に基づいています。

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