信用、市場、オペレーション、コンプライアンス、そして、レピュテーションのリスク。グローバルに事業を展開する銀行の直面するリスクは多岐にわたる。英国の大手銀行では、リスクポリシー文書の管理業務が複雑化し、当局の規制変更にポリシー更新が追いついておらず、意思決定にばらつきが生じる懸念が増大していた。この課題を解決したのが、KPMGのAIポリシープラットフォームである。大量の蓄積されたポリシー文書を構成要素に分解しデジタル化。そこにAIによってプロフェッショナルの知見を注入した。その結果、規制変更への対応スピードが飛躍的に向上し、常に最新ポリシーが更新されることで、全行的な意思決定の質と一貫性を高めることにつながった。
概要 Overview
課題(Before)
- 複雑なリスク管理のための膨大な文書
世界規模で信用、市場、オペレーション、コンプライアンス、レピュテーションなど、多岐にわたる大量のリスクポリシーと手続手順の文書リスクを管理する必要性 - 最新情報への対応遅延
それぞれのリスクに関して、当局の規制変更や、リスクポリシーの更新が迅速に反映されず、新たなリスクにさられる可能性 - 意思決定の一貫性欠如
複雑なポリシーへのアクセスが困難なため、経営陣や銀行業務担当者の判断にばらつきが発生し、新たなリスクに脆弱な状況
解決策(During)
- グローバルでの「リスクポリシーマッピング」を実施
世界中の拠点におけるリスクポリシーの全体像を可視化し、整理の基盤を構築 - KPMGの「AIポリシープラットフォーム」でデジタル化
AIの活用により、複雑なポリシー文書を構成要素(条文テキスト、関連のビジネスルール、ルールの実行に必要なデータ属性など)に分解してデジタル化 - プロフェッショナルの知見を取り込み精度向上
AIの活用に加えて、「Human-in-the-loop(人間参加型)」のフィードバック機能によりプロフェッショナルの知見も取り込み、精度を向上
成果(After)
- 意思決定の質と一貫性が向上
銀行のプロフェッショナルが最新かつ簡潔なポリシー情報に即座にアクセスできるようになり、グローバルのリスクフレームワークに基づく一貫した意思決定が可能に - 規制・ポリシー変更への対応が迅速に
規制やポリシーの変更・アップデートに関する情報が即座にフレームワークに反映され、コンプライアンスリスクが大幅に低減 - グローバルのポリシー採用状況を可視化
本社のリスクチームが、グローバルの各拠点でのポリシー採用状況や意思決定における有効性を把握可能に