今年のレポートの調査結果で示唆のみならず強調されているのは、組織のレジリエンスを高めるために、トランスフォーメーションの促進、リスクマネジメントの枠組みの強化、イノベーションの創出において、IT内部監査が中心的役割を果たすことです。例えば、IT内部監査チームのわずか21%のみがESG評価に関与している、あるいは準備しているという事実は、単なる数字ではなく、監査人に対して課題に立ち向かうよう対応を求める呼びかけとなるものです。
テクノロジーのイノベーションのスピードが速いため、内部監査機能にはそれに対する適応力が必要になります。変化するリスクへの対応やデジタル化、プロセスの最適化、革新的な作業手法、ステークホルダーエンゲージメントを通じて、テクノロジーの活用によるパフォーマンス向上に、自信をもって対応できることが求められます。迅速かつ安全に、倫理観をもって生成AIを導入するうえでの内部監査の役割とは、責任能力のみならず、変化をもたらす要素でもあります(図12参照)。内部監査は、可視化することで強化される継続的でリアルタイムの監査を実現し、リーダーシップの意思決定において重要な役割を担う存在となる機会を秘めています。
調査に参加した組織の成熟度評価は、現状とともに、未来へのロードマップを表しています。
49%が基礎レベル、46%がエマージングレベル、たった4%がトレンドセッターレベルであるという事実は、懸念要因なのではなく、今後の改善や成長につながる大きな機会であることを示しています。
これらの課題や機会に直面するなかで、問題は、IT内部監査に投資できるだけの余裕があるのかどうかではなく、投資しない余裕があるのかどうかということです。
KPMGの専門家は、この転換期をともに乗りきるために連携する準備を整えています。ITガバナンス、リスクマネジメント、コンプライアンス、また、生成AIやブロックチェーンなどの革新的なテクノロジーの専門家が、課題を機会に変える支援を行います。また、サイバーセキュリティ対策の強化、データプライバシーの確保、ESGイニシアチブの推進を支援しつつ、全般的なIT内部監査機能を強化するサポートを提供します。
強固かつ将来にわたって活用できる、IT内部監査の戦略構築に関するKPMGの支援をご検討ください。KPMGは、組織がデジタル時代に生き残り、成長できるよう支援します。
本稿は、KPMGインターナショナルが2024年10月に発行した「Trailblazing digital frontiers」を翻訳したものです。翻訳と英語原文に齟齬がある場合には、英語原文が優先するものとします。
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