サステナビリティ基準委員会(SSBJ)、公開草案「指標の報告のための算定期間に関する再提案」を公表
サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は2024年11月29日に、公開草案「指標の報告のための算定期間に関する再提案」を公表しました(コメント期限:2025年1月10日)。
サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は2024年11月29日に、公開草案「指標の報告のための算定期間に関する再提案」を公表しました(コメント期限:2025年1月10日)。
Article Posted date
06 December 2024
SSBJは、我が国におけるサステナビリティ開示基準の草案として2024年3月29日に公開草案を公表し、関係者から寄せられたコメント等を踏まえ、再審議を行っています。
本公開草案は、SSBJが改めてコメントを求めることが適切であると考えた論点について、再度公表するものです。
ポイント
公表の経緯
- SSBJは、2024年11月29日に、公開草案「指標の報告のための算定期間に関する再提案」(以下、「本公開草案」という)を公表した。
- SSBJでは、2024年3月に公表した公開草案に対して寄せられたコメントを踏まえ、再審議を行っている。再審議の結果、提案した内容を修正する論点のうち、指標の報告のための算定期間に関する論点については改めてコメントを求めることが適切と考えられたため、公開草案を再度公表するに至った。
本公開草案の概要
- サステナビリティ関連財務開示の報告期間と、指標の報告のための算定期間が一致しない場合、当該指標については合理的な方法により期間調整を行い、サステナビリティ関連財務開示の報告期間に合わせることを明確化する。
- これにより、温室効果ガス(GHG)排出量を温対法 により測定することを選択する場合、報告期間と、GHG排出量の算定期間が一致しないときは、合理的な方法により期間調整を行い、報告期間に係るGHG排出量を算定することになる。
- 「期間調整のための合理的な方法」については、SSBJ基準においては具体的に定めず、解説記事で情報提供予定である。なお、本公開草案と併せて、SSBJ事務局より解説記事のドラフト「【参考資料】期間調整を行う場合の合理的な方法の例(案)」が公表されている。
今後のスケジュール
- 2024年3月に公表した公開草案および本公開草案を踏まえた確定基準は、2025年3月末までに公表することを予定している。
執筆者
有限責任 あずさ監査法人
会計・開示プラクティス部
シニアマネジャー 山田 桂子