第43回サステナビリティ基準委員会の審議状況

サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は、2024年11月14日、第43回サステナビリティ基準委員会を開催しました。本稿では、審議で取り扱われた主要な論点の検討状況をまとめています(本稿は、同日時点の情報に基づいて記載しています)。

第43回サステナビリティ基準委員会(2024年11月14日開催)の審議で取り扱われた主要な論点の検討状況をまとめています。

SSBJは、2024年3月29日に、日本のサステナビリティ開示基準の公開草案(以下、公開草案という)を公表し、広くコメント募集を行いました(コメント期限:2024年7月31日)。公開草案に対しては、様々な利害関係者から100通を超えるコメントが寄せられており、SSBJでは、当該コメントを踏まえ、その対応について再審議しています。

2024年11月14日に開催された第43回サステナビリティ基準委員会で審議された論点は、以下の通りです。

審議された論点

  1. 適用基準案第70項に関する検討
  2. 適用基準案第71項に関する検討
  3. 測定アプローチに関連する開示の検討
  4. ファイナンスド・エミッション
  5. コメント対応表 

:審議において、公開草案の内容を一部変更することが提案されている項目

本稿では、このうち、上記2~4(下線項目)について、解説します。

(参考)上記の他、以下の変更に関する再公開草案の文案(非公開)が検討されています。

  • サステナビリティ関連財務開示の報告期間と、温室効果ガス(GHG)排出量の算定期間との間に差異が生じる場合、合理的な方法により期間調整を行い、報告期間に合わせることとする変更(第42回SSBJの審議状況「気候基準案53項および54項に関する検討」参照)
  • サステナビリティ関連財務開示の報告期間と、企業が活動する法域の法令の要請により報告される指標の報告のための算定期間との間に差異が生じる場合、合理的な方法により期間調整を行い、報告期間に合わせることとする変更(本稿適用基準案71項に関する検討 参照)

執筆者

あずさ監査法人
会計・開示プラクティス部

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