第40回サステナビリティ基準委員会の審議状況

サステナビリティ基準委員会(SSBJ)は、2024年10月3日、第40回サステナビリティ基準委員会を開催しました。本稿では、審議で取り扱われた主要な論点の検討状況をまとめています(本稿は、同日時点の情報に基づいて記載しています)。

サステナビリティ基準委員会(SSBJ)の2024年10月3日、第40回委員会の審議で取り扱われた主要な論点の検討状況をまとめています。

SSBJは、2024年3月29日に、日本のサステナビリティ開示基準の公開草案(以下「公開草案」という。)を公表し、広くコメント募集を行いました(コメント期限:2024年7月31日)。公開草案に対しては、様々な利害関係者から100通を超えるコメントが寄せられており、SSBJでは、当該コメントを踏まえ、その対応について再審議しています。

2024年10月3日に開催された第40回サステナビリティ基準委員会で審議された論点は、以下の通りです。

審議された論点

  1. スコープ1およびスコープ2温室効果ガス(GHG)排出に関する開示 *
  2. スコープ3GHG排出に関する開示
  3. スコープ1、スコープ2およびスコープ3のGHG排出の絶対総量の合計値の開示 
  4. GHGの種類別の開示
  5. GHG排出の測定に用いる排出係数
  6. 内部炭素価格 
  7. 表示単位および端数処理 *

:審議において、公開草案の内容を一部変更することが提案されている項目

本稿では、このうち、主要な論点である上記1~3(下線項目)について、解説します。

(参考)上記4~7のうち、6および7については、公開草案の一部を修正する(公開草案における定めの一部を削除し、削除した記述を補足文書ないし解説記事においてガイダンスとして提供する)ことが提案されています。詳細は、第40回サステナビリティ基準委員会の審議資料をご確認ください。

執筆者

あずさ監査法人
会計・開示プラクティス部

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