本記事の内容は研究会における発言者個人の見解に基づくものであり、KPMGの公式な見解または立場を示すものではないことをあらかじめお断りします。
2026年4月24日(金)に国際秩序研究会の第2回研究会を開催しました。
本研究会では、国際秩序に関する各分野の有識者が集い、変化する国際秩序について、最新の知見に基づく研究成果の共有と活発な議論を重ねています。本会では「力・利益・価値」の観点から研究活動が行われ、第2回研究会では、「価値」の観点をテーマとしました。これは、国際政治学者・高坂正堯が国際政治を「各国家は力の体系であり、利益の体系であり、そして価値の体系です。したがって国家間の関係は、このレベルの関係が絡み合った複雑な関係である。」と喝破したことに基づいています。
本稿では、第2回研究会の研究成果と当日の議論の内容について、概要をご紹介します。
(国際秩序研究会第2回研究会=東京都千代田区において2026年4月24日、八木正氏撮影)
報告内容・要旨
(1)「日本の政治体制の変遷」(発表者:五百旗頭委員:東京大学 法学部 教授)
五百旗頭委員からは、日本の政治体制の変遷について、官僚優位と政党優位が交互に現れるパターンが相互補完的に機能してきた点や、今後の信頼関係維持の課題について報告がありました。
(2)「習近平体制の政治経済システム」(発表者:鈴木委員:大東文化大学 東洋研究所 教授)
鈴木委員からは、中国・習近平体制の政治経済システムの特質について報告がありました。
(3)「リベラル国際秩序と権威主義の変容」(発表者:東島委員:東京大学 社会科学研究所 教授)
東島委員からは、権威主義体制の統治手法の変容と、その過程においてリベラル国際秩序が及ぼしてきた影響について報告がありました。
(4)「揺らぐ民主主義の優位性と試されるその自己修正能力」(発表者:筒井委員:スタンフォード大学 社会学部 教授)
筒井委員より、昨今の米国政治における動揺や課題を踏まえつつ、民主主義体制が有する自己修正能力について報告がありました。
本ページでは各発表の要旨を掲載しております。詳細な発言内容や議論の全体像については、下記PDF資料をご参照ください。