本記事の内容は研究会における発言者個人の見解に基づくものであり、KPMGの公式な見解または立場を示すものではないことをあらかじめお断りします。
2026年2月27日(金)に国際秩序研究会の第1回研究会を開催しました。
本研究会では、国際秩序に関する各分野の有識者が集い、変化する国際秩序について、最新の知見に基づく研究成果の共有と活発な議論を重ねています。本会では「力・利益・価値」の観点から研究活動が行われ、第1回研究会では、「利益」の観点をテーマとしました。これは、国際政治学者・高坂正堯が国際政治を「各国家は力の体系であり、利益の体系であり、そして価値の体系です。したがって国家間の関係はこのレベルの関係が絡み合った複雑な関係である。」と喝破したことに基づいています。
本稿では、第1回研究会の研究成果と当日の議論の内容について、概要をご紹介します。
(国際秩序研究会第1回研究会=東京都千代田区において2026年2月27日、八木正氏撮影)
報告内容・要旨
(1)「日米中関係から見た米中覇権競争:政治体制と国際秩序」(発表者:武内委員:サザンメソジスト大学 政治学部 准教授)
武内委員からは、日米中の政治・経済体制の違いを軸に、国際秩序の行方について報告がありました。
(2)「新興技術と国際秩序:中国系大規模言語モデルの挑戦」(報告者:伊藤委員:東京大学 社会科学研究所 准教授)
伊藤委員からは、中国製大規模言語モデル(LLM)が国外市場に浸透し始めている状況と、それによる国際関係への影響について報告がありました。
(3)「経済安全保障リスクから見た国際通商秩序の課題」(報告者:久野委員:亜細亜大学 国際関係学部国際関係学科 教授)
久野委員からは、経済安全保障リスクから見た国際通商秩序の課題について、現状の考察や問題提起を踏まえた報告がありました。
本ページでは各発表の要旨を掲載しております。詳細な発言内容や議論の全体像については、下記PDF資料をご参照ください。