ESGにかかわる要請が高度化・複雑化の一途をたどるなか、規制当局や取引先・NGO等のステークホルダーからの目線も厳格化しており、法規制・契約等の取決め違反等により、レピュテーションを含む企業価値の毀損につながる例が急増しています。KPMGは、そうしたインシデント発生時に求められる危機対応の計画立案・実行、再発防止に係る体制改善まで、網羅的に支援します。

ESG関連リスクの概観

ESG関連リスクとは、事業体に影響を及ぼし得る環境・社会・ガバナンスに関連するリスク/機会をいいます。新たなリスクであるため、発現時の危機対応に苦慮する例が多くみられます。

<ESG関連リスクとして想定される例>
【人権】
・国際的な人権保護規制・ガイドラインへの対応漏れによる規制当局やNGO等からの制裁・指摘
・外国人等の多様な労働者への配慮不足による規制違反、訴訟等の紛争

【環境】
・RoHS指令等、含有物質規制への対応漏れによる事業への悪影響
・脱炭素、気候変動等に係る新規制への対応遅延による税務デメリット、レピュテーション低下
※RoHS (Restriction of Hazardous Substances):電気、電子機器における有害物質使用制限についてのEU指令

ESG関連クライシス対応・改善支援

KPMGは、数多くの同種事案支援実績およびグローバルで構築したフレームワークを活用し、ESG関連クライシス対応・改善を幅広く支援します。

サービス概要 対応・改善支援例
【予防】ESG関連リスクアセスメント 各種リスクの保有状況・対応水準チェック、施策検討支援
【発見】ESG関連リスク監査支援 各種リスクへの対応の有効性確認等、監査の実施支援
【対応】ESG関連クライシス対応支援 危機対応に求められる必要な人員・専門家の選定・確保および対応体制構築・各種対応計画立案/遂行支援
【対応】再発防止策立案/実行支援 問題の真因および説明責任に着目した再発防止策の立案/実行支援

ESG関連クライシス対応支援

コンプライアンスや不正調査、事業計画立案・実行等のグローバルで蓄積した知見と経験を組み合わせ、危機対応をワンストップで支援します。

ESG関連クライシス対応・再発防止支援_図表1

KPMGによる支援

クライシス対応体制の構築、ESG関連リスクのアセスメント、規制違反事案・コンプライアンス問題の真因分析・再発防止策の策定など幅広い支援を行います。

企業の課題認識

・人権規制違反の疑義に係る内部通報を受けて社内調査を行ったところ、関連するコンプライアンス問題についても発見

・それらの問題を解決するとともに、再発防止策の立案・遂行の必要性を認識

KPMGの支援スコープ

・クライシス対応体制の構築および計画立案・実行

・ESG関連リスクの幅広なアセスメント

・発見された規制違反事案・コンプライアンス問題の解決および再発の防止

具体的な支援内容

・関係書類の確認、関係者インタビューおよび現場往査により、各種ESG関連リスクを把握

・規制違反事案・コンプライアンス問題について、専門家チームを組成し、真因分析・再発防止策の策定を行うとともに、関係省庁・当局や取引先、マスコミ等の対応を支援

KPMGの強み

・数多くの同種事案の対応実績に基づいて蓄積された知見や経験を有する

・弁護士やPRコンサルタントなど、必要な専門家で構成されるチームのアレンジおよび全体PMOとしてリードすることが可能

お問合せ