ハイパーオートメーション(HA)とは?
業務の自動化において、RPAだけでなく、ローコード/ノーコード(LCNC)やiPaaSなどを取り入れ、適材適所に自動化ツールを導入し、BPMS(ビジネスプロセス管理ソフトウェア)が業務プロセス全体を管理し最適化する仕組みです。
従来の自動化は、断片的な部分最適だったため、人手による業務プロセスの管理が必要でした。これに対し、ハイパーオートメーションによる自動化は、生成AIとの対話により、生成AIが人に代わりハイパーオートメーションのプラットフォームと連携して、業務の進捗確認や遅延要因分析、リカバリプランの作成などの業務プロセスの全体管理を行います。
【従来型の自動化】
- 自動化ツールはRPA中心
- 業務プロセス上の断片的な利用で部分最適
- 人手による業務プロセスの全体管理(進捗確認や遅延要因分析、リカバリプラン作成など)
【ハイパーオートメーションによる自動化】
- RPAのみならずNCLC、iPaaSなどを取り入れ、適材適所に自動化ツールを利用
- BPMSを取り入れ業務プロセスを全体最適化
- 生成AIによりプロセス全体管理を支援(人との対話を通して、進捗の確認や遅延要因分析、リカバリプランの作成などを支援)
ハイパーオートメーションを実施する仕組み:HA Platform
ハイパーオートメーションでは、プロセス実行環境においてBPMSがオーケストレーションを行い、各システムと自動化ツールを統合管理します。これにより、業務プロセスが分断することなく、連結して管理されます。さらに生成AIを搭載することで、人は生成AIとの対話により、画面の確認・操作を行うことなく、業務プロセスの実行状況を確認することができます。また、生成AIが業務プロセスにおける問題点やスタックポイントを発見してアラートを上げることにより、迅速に把握して対処することが可能になります。
ハイパーオートメーション導入アプローチ
KPMGによる、ハイパーオートメーション導入アプローチは、業務調査等の「プランニング」から始まり、対象業務の見直しやベンダー調達等の「導入環境整備」を行い、「PoC」「本格展開」へとつなげます。
01 | 目標設定 | 業務改革・見直し後の出口戦略の明確化 |
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02 | 業務棚卸・構造化 | 対象となる業務の調査を実施し、業務量(時間)や現場の課題を認識 |
03 | プロセス可視化、課題抽出 | 業務量や課題感が大きい範囲を対象に、ヒアリング等により業務詳細を調査、業務フロー(BPMN)でプロセスを可視化 |
04 | 将来像設計・業務見直し | “業務見直しの視点”にて、プロセス、テクノロジー、組織等、企業全体を包括した中長期的な将来像を策定し、対象業務のプロセスを設計 |
05 | ハイパーオートメーション導入環境構築 | 定型業務(一部簡易な非定型業務を含む)に対して、活用する要素技術を決定、各要素技術のソリューションおよび導入ベンダーを選定・調達 |
06 | PoCの実施 | アジャイルなスモールスタートとしてのPoC領域を選定、必要に応じてデータを収集・蓄積し、PoCを実施 |
07 | 効果検証&本格展開計画策定 | PoCを通じて得た効果から、本格展開時の効果検証を行い、起こり得るリスク等の洗い出しと検証など、本格展開に向けた計画を策定 |
08 | 本格展開 | 本番稼働を想定とした開発・導入を実施、本番稼働後の管理・運用設計(体制構築含む)を実施 |
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