世界中の企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組み、「デジタル・ディスラプション(デジタルによる既存産業の破壊)」が起こる中、日本企業も抜本的なデジタル改革を進めようとしています。しかし、部分工程のデジタル化や特定部門主導のウォーターフォール型によるシステム導入など従来型のIT化プロセスから脱却できず、DXが個別最適にとどまっている企業が数多く存在します。
KPMGは、企業におけるビジネスプロセス全体のデザインやアジャイル的アプローチを基礎としたDX推進を主導する専門組織「DXMO(Digital Transformation Management Office)」の立ち上げやDX戦略の策定など、幅広い分野を支援します。
DXMO(Digital Transformation Management Office)とは
DXMOは全社のDX推進を専門的に行い、加速させる戦略的組織で、CDO(Chief Digital Officer)/CTO(Chief Technical Officer)/CIO(Chief Information Officer)が掲げたDXビジョン・目標を実現するために大きく3つの機能((1)DXビジョンの具体化、(2)DXナレッジ提供とプロセス標準化、(3)DX人材育成とコミュニケーション活性化の支援)を有します。これらの機能により、従来どおりのIT化プロセスでは実現の難しい「DXという全社・全業務に影響する大きな変革」を、複雑に絡み合う組織をけん引しつつ、着実に実行していくことが可能となります。
DX推進時に陥りやすい状況と改善の方向性
DXMOにより、従来どおりのIT化プロセスを前提とした推進体制では困難な、全社変革・アジャイル・コラボレーションをベースとしたDX推進の強力な支援が可能となります。
DXMOの5つのミッション
DXMOは以下の5つのミッションを持ち、全社のDX推進を主導します。
- CDO/CTO/CIOのDXビジョン・目標をもとに全社DX戦略を立案するとともに、その推進をけん引し、進捗状況をCDO/CTO/CIO他、ボードメンバーに報告する。
- 全社DX戦略を基にした各部署のDX計画を策定し、その推進を行うためのコーディネーターとしてデジタル人材の派遣を行う。
- デジタル領域のトランスレーターとして各部署・IT部・ベンダー間におけるコミュニケーション品質の向上・円滑化を行う。
- 先進技術に特化した高度デジタル人材の管理・育成・評価を含めた制度設計・最適化を継続的に進める。
- 全社員のIT・デジタルリテラシー向上のため、国内外のデジタル知見収集、デジタル研修の企画・作成・実施をリードする。
DXMO標準化モデル
KPMG独自の「DXMO標準化モデル」により、DX推進の礎となる「DX戦略」、「DX組織/人材」、「DXソリューション/プロセスモデル」から成る体系的なノウハウを活用した支援が可能です。
デジタルKPI定義
経営戦略と整合したデジタル戦略を立案したうえで、デジタルKPIを定義します。そのKPIに対して、継続したモニタリングが可能な手段を設計し、必要によってはシステム導入も検討します。
DX戦略・ビジネスモデル立案(DX実行プログラム)
DXビジョン・KPIをはじめとした5つの変革要素の現状調査を基に、DXMOが標準化モデルを活用してDX戦略・ビジネスモデルを明確化します。人材/データ/プラットフォームの現状も把握したうえで実現可能なDX実行プログラムを立案します。
PDFでは、DX戦略・ビジネスモデル立案の例を紹介しております。ぜひご覧ください。