ビジネスプロセスの課題を迅速に察知し解決していくための経営手法として、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)という経営手法が再び注目されています。社会ニーズの多様化やテクノロジーの進歩などさまざまな変化に対する即時の対応が企業に求められる一方、成果を生み出すビジネスプロセスについては複雑化していることが背景にあります。そのため継続的にビジネスプロセスを改変する難易度と実行リスクが高まっており、その解決方法としてBPMに期待が寄せられています。
KPMGは、BPMに関する豊富な知見を基に、持続的な業務改革を支援します。
BPMとは
BPMは、ビジネスの成果を持続的に最大化させるため、ビジネスプロセスを中心に据え、迅速かつ柔軟に課題を察知し解決するための経営手法です。ビジネスプロセスとそれに紐づく人、組織、ルール、システムなどを対象とし、設計、実行、モニタリング、課題分析、改善(プロセス再設計)のサイクルを回すことで、環境の変化に即応しながらプロセス全体を最適化します。また、 BPMのコンセプトを実現する統合基盤であるビジネスプロセスマネジメントシステム(BPMS)を活用することで、持続的な業務改革の土台作りが可能となります。
BPMSは、プロセスモデリングやシステム自動連携、パフォーマンスのビジュアライズ(ダッシュボード)などの機能を有し、プロセスの設計から管理、改善までの仕組みを共通のデジタルプラットフォーム上に実装します。
【BPMのコンセプト】
BPMの考え方 |
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BPMSの活用 |
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【BPMSの活用から期待される効果】
短期 | 正確で効率的な業務運用 |
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中期 | 業務課題の迅速な察知、現場主導の業務改善 |
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長期 | 経営戦略に基づいた迅速かつ持続的な業務改革 |
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BPMSとは
BPMSは、業務遂行と意思決定に必要な各種システムとデータを1つの業務運用基盤に連携・統合するソリューションとして機能します。BPMSを活用することにより、システムが取り込んだデータを基にした業務遂行が可能となり、経営・業務課題を感知するデータをリアルタイムに分析することで迅速かつ継続的にプロセスを改善し、データドリブンでプロセスを最適化する環境が整います。
KPMGの支援
KPMGは、プランニングから本格展開まで一気通貫でBPMを支援します。スモールスタートをベースとし、BPMの効果を実感しながら展開を図ります。具体的には、業務調査などのプランニングから始まり、対象業務の見直し、ベンダー調達など導入環境の整備、PoC(概念実証)、効果検証などを行ったうえで本格展開へとつなげます。
01 | 目標設定 | 業務改革・見直し後の出口戦略の明確化 |
02 | 業務棚卸・構造化 | 対象となる業務の調査を実施し、業務量(時間)や現場の課題を認識 |
03 | プロセス可視化・課題抽出 | 業務量や課題の大きい範囲を対象に、ヒアリング等により業務詳細を調査し、業務フローでプロセスを可視化 |
04 | 将来像設計・業務見直し | 業務見直しの視点にてプロセス、テクノロジー、組織など企業全体を包括した中長期的な将来像を策定し、対象業務のプロセスを設計 |
05 | BPMS導入環境構築 | 定型業務(一部簡易な非定型業務を含む)に適用する要素技術、ソリューションおよび導入ベンダーを選定・調達 |
06 | 効果検証・本格展開計画策定 | スモールスタートとしてPoC領域を選定し、必要に応じてデータを収集・蓄積して実施 |
07 | 効果検証・本格展開計画策定 | PoCを通じて得た結果から、本番稼働において想定される効果およびリスクを検証し、本格展開に向けた計画を策定 |
08 | 本格展開 | 本番稼働を想定した開発・導入、および稼働後の管理・運用設計(体制構築含む)を実施 |