現在、DXの推進は企業活動に不可欠なものとなっています。2023年にあずさ監査法人が実施したDX推進アンケートによると、DX推進のために重要と考えているデジタル技術を問う設問に対して、全体の80%の企業がAIと回答しています。特に、ChatGPTと回答した企業は40%近い結果となりました。
DXを推進するためには、生成AIをはじめとしたAIを活用し、効率的かつより高度な業務プロセスを実現することが重要です。
DX推進のために重要と考えているデジタル技術(複数選択)
データ分析×生成AI×監査法人
真のデジタルトランスフォーメーションは、データとデジタル技術を活用して、経営意思決定に資する情報を提供するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化を変革し競争上の優位性を確保することと定義されます。
データを活用するためには、信頼性のあるデータを収集し、分析結果を読み取って意思決定に繋げることが重要です。あずさ監査法人は、監査業務の一環として、長年、監査関与先のデータを収集・分析して意思決定する活動を積み重ねており、データ活用に必要な一連のプロセスを構築するナレッジを保持しています。このナレッジを生成AIにインプットすることにより、信頼性のあるデータ収集と、高度な分析業務のプロセス構築の実現に寄与します。
真のデジタルトランスフォーメーション実現のためのデータ分析
データを活用した分析業務を基点として真のDXへ繋げるには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか?
企業が保有するデータは加速度的に増加し、データ分析の対象も収益や財務数値のみにとどまらず、非財務データを対象とする必要性も高まっています。
非財務データの必要性が意味するところは、企業の経営戦略、意思決定を行う際に、財務数値だけでなく、ESG、人的指標などさまざまな指標も考慮することが求められているということです。
さまざまな指標を活用して行ったデータ分析が企業活動の意思決定の根拠となっていく、そういった経営を支えるのがこれからのデータ分析であり、経営者、投資家の意思決定の方法そのものが変化していきます。その結果、真のデジタルトランスフォーメーションが実現されるといえます。
あずさ監査法人では、生成AIのテクノロジーを活用し、多角的なデータ分析を実現する環境の構築をサポートします。
生成AIをどのようにデータ分析に活用するか
あずさ監査法人には、監査業務で培った豊富なデータ分析のシナリオと、経験豊富な分析担当者が存在します。このナレッジを生成AIにインプットすることで、データ分析者の可能性を広げることが可能です。
活用ポイント(1):データ分析業務における初期仮説出力
初期段階でボトルネックとなるのは、データの相関関係を把握し、プロセスの課題やその原因を特定する作業です。数値が並んだダッシュボードを読み解き、示唆を生み出すことは容易ではありませんが、ダッシュボードを生成AIにインプットして、分析初期の仮説出しを行うことができます。それらの仮説は、示唆を得るための土台として活用できます。
活用ポイント(2):データ分析業務におけるナビアシスト
次の段階として、無数のKPIを組み合わせてデータを分析する必要がありますが、こちらも一朝一夕に身につくスキルではありません。例えば、店舗売上に関する週次推移のダッシュボードを作成して売上の高い店舗の要因分析を実施したい場合、まずは売上の高い週に貢献した製品を探します。その結果、特筆すべき製品がなければ、次は単価を参照し、値引き等変動状況を確認します。このように、さまざまな分析視点を検証した効率的かつ網羅的なデータ分析を実施するためのアシスタント機能として利用することが可能です。また、汎用的な分析観点をあらかじめ生成AIにインプットしておくことで、分析業務を標準的に実施できます。
活用ポイント(3):レポーティング業務における文書ドラフト
最終段階として、レポーティング業務があります。多くの企業は、同じデータを用いて目的別にさまざまなレポート作成を行っており、多大な工数を費やしています。生成AIにレポートの目的や要件を読み込ませることで、格段に効率的なドラフト作成が可能となります。
支援内容
あずさ監査法人では、生成AIを活用した一連のデータ分析業務をサポートし、データ分析プロセスの構築を支援します。