CFO機能の強化が急務
日本企業のCFO機能の弱さ(不在)は下図のような多くの問題を生じさせ、企業の低パフォーマンスの原因として、企業価値向上の足かせになっています。
経理DXの目指す姿
経理DXにおいては、自動照合や自動消込のツールの活用、OCRの活用による紙情報のデータ化、ワークフローシステムの導入による進捗管理のデータ化等の実施によって既存の定型業務を効率化・標準化し、CFOの意思決定機能を支えるFP&A(財務プランニングと分析)業務へとリソースシフトを行います。
経営スピードが重要視される現代の経済環境においては、これらの対応は「定型業務の効率化」からスタートして、最終的に「高付加価値業務への変革」を成し遂げるという一連のストーリーにはなじみません。むしろ、効率化も高度化も同時並行的に推進するようなスピーディな対応が求められます。
経理業務の高度化の方向性(例示)
高付加価値業務への変革 |
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業務プロセス全体の自動化 |
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定型業務の効率化 |
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単なる経理からCFO機能の発揮へ
経理DXは業務プロセスの効率化、高度化で終わるものではありません。財務数値の分析結果から客観的に事業の将来像を洞察し、事業戦略策定や意思決定の一翼を担う、真のCFO機能の発揮が望まれます。
あずさ監査法人は、CFO機能発揮に向けた下記のような支援メニューを提供しています。
サービスメニュー(例示) |
概要 |
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データ分析・デジタル活用支援 |
個別の業務プロセスにおけるデータ分析サービス (各種分析シナリオとKPIの設定、企業の意思決定に資するレポートの策定支援を含む) |
個別分析ツールの導入と活用支援 |
FDA、プロセスマイニング等の導入支援と初期の分析のサポート |
データマネジメント構築支援-アセスメント |
アセスメントによってデータの可視化・利活用・管理における課題点を特定し、改善施策を提示 |
データマネジメント構築支援-データ資産可視化のための棚卸 |
データ資産の棚卸、データカタログ作成支援 |
データマネジメント構築支援-データ利活用支援 |
実データを用いたワークショップ、分析ダッシュボード作成支援 |
デジタル戦略のアセスメント |
戦略の構築プロセス、管理プロセス(フォローアップ)についてのアセスメント |
ERP導入のリアルタイムアセスメント |
ERP導入にあわせて内部統制(SOX)やDXの観点からアドバイスを提供 |
業務プロセスとデータ分析の全社統合による意思決定のDX化 | KPMGのプロセスの標準モデル(TOM)を活用した、業務フローや管理対象統制の標準化 |
デジタル技術を活用した不正検知体制構築 |
不正シナリオを作成し、FDA等を活用してリアルタイムで関連データをモニタリングできる態勢を構築 |
デジタル人材アセスメント | デジタル人材に関する戦略の策定支援、現有リソースのスキル保有状況の明確化、ベンチマークとギャップ分析、改善案策定の支援 |
デジタル技術を活用したグループガバナンス体制の強化 | グループワイドで3線モデルを明確に定義したうえで、2線によるモニタリング態勢を、デジタル技術を用いて構築 |
デジタルガバナンスのアセスメントと改善 | 一定の基準に基づいたガバナンス状況の評価・分析。改善支援もあわせて実施 |
DX領域における内部監査のコソース | 内部監査コソースをDX領域(DXガバナンス、個別のDX施策の進捗管理等)について実施 |