AI監査を強化するMindBridge社との提携について
戦略的提携でKPMG Claraによるデジタル監査を一段と強化
戦略的提携でKPMG Claraによるデジタル監査を一段と強化
KPMGインターナショナル(チェアマン:ビル・トーマス)と、MindBridge Analytics Inc.(以下「MindBridge社」)は、2023年4月24日、世界各国で展開しているKPMGのデジタル監査に高度な人工知能 (AI)を導入するための戦略的提携を発表しました。この提携により、KPMGの先進監査プラットフォーム「KPMG Clara」(注)上で、今後MindBridge社のテクノロジーを活用してAIを監査のプロセスに取り込むことで、予期せぬリスクの高い取引を特定し、監査の品質を向上していきます。
各国のKPMGメンバーファームは、KPMG Claraの利用を通じてより高い監査品質と透明性のある監査結果を提供するため、「先端テクノロジーを有効活用して監査を変革する」という共通のコミットメントを共有しています。拡張性に優れたクラウドベースのプラットフォームとして2017年にリリースされたKPMG Claraは、各国のKPMGメンバーファーム間で一貫性のあるリスクベースでデータを駆使したデジタル監査を提供しています。MindBridge社との提携により、MindBridge社の高度な統計手法、機械学習や分析技術をKPMG Claraに組み込むことで、勘定残高だけでなく取引レベルまで詳細に分析し、デジタル監査におけるリスク評価の精緻化や不正検知の高度化が可能となります。
MindBridge社と連携して開発した分析ツール「KPMG Clara analytics AI Transaction Scoring」は、KPMGの一部のメンバーファームで監査適用あるいは試験運用されています。あずさ監査法人では、2023年6月期に試験運用を開始しており、2024年6月期以降に順次導入規模を拡大していく予定です。
KPMGとMindBridge社の詳細については、auditinnovation.kpmg あるいは mindbridge.ai.をご参照ください。
本資料は2023年4月24日にKPMGインターナショナルが発表したプレスリリースの日本語の抄訳版です。本資料の内容および解釈は英語の原文を優先します。
(注)「KPMG Clara」…デジタルプラットフォーム「KPMG Clara」
KPMGについて
KPMGは、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供する、独立したプロフェッショナルファームによるグローバルな組織体です。世界143の国と地域のメンバーファームに約265,000名の人員を擁し、サービスを提供しています。KPMGの各ファームは、法律上独立した別の組織体です。
KPMG International Limitedは英国の保証有限責任会社(private English company limited by guarantee)です。KPMG International Limitedおよびその関連事業体は、クライアントに対していかなるサービスも提供していません。
日本におけるメンバーファームは、次のとおりです。 有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人、KPMGコンサルティング株式会社、株式会社KPMG FAS、KPMGあずさサステナビリティ株式会社、KPMGヘルスケアジャパン株式会社、KPMG社会保険労務士法人、株式会社KPMG Ignition Tokyo、株式会社 KPMGアドバイザリーライトハウス
MindBridge社について
世界で有数の財務リスク識別プラットフォームを提供するMindBridge社は、取引レベルのリスク評価から組織のプロセス改善に至るまで、AIを活用したツール、ビジュアライズされた分析結果、そしてより強力な分析、評価、助言を提供するために必要な詳細なリソースをユーザーに提供し、監査人、会計士、財務のプロフェッショナルの業務がより効率的かつ効果的になるよう支援します。同社は、会計・財務専門家のデータ分析能力向上への貢献が認められ、2020年にWorld Economic ForumのTechnology Pioneerとして、2021年にForbes Top 50 AI Firms to Watchとして認定されています。同社は2015年にカナダのオタワで設立され、世界中の監査やアドバイザリー、企業、政府、金融機関といった顧客にサービスを提供しています。