【開催概要】
2025年10月22日~23日に開催された「ServiceNow World Forum Tokyo 2025」に、KPMGコンサルティングがダイヤモンドスポンサーとして協賛しました。「KPMGが考えるAIを使った業務変革の最短距離~Powered Enterpriseがもたらす確実な価値実現に向けて~」、「信頼を築くリスク管理~KPMGコンサルティングが推奨する、サードパーティリスク管理に必要な"6つの鍵"~」と題した講演や、ソリューションの紹介を行う専用ブースの出展を行いました。
本稿は、KPMGコンサルティング 新谷、北川の発言内容をもとに編集しました。
テーマ1
KPMGが考えるAIを使った業務変革の最短距離~Powered Enterpriseがもたらす確実な価値実現に向けて~
講師:KPMGコンサルティング アソシエイトパートナー 新谷 卓也
本講演では、AI導入が急速に進むなか、企業が業務変革を成功に導くために必要となる視点や課題、そしてKPMGが全社で展開する業務変革のアプローチについて、最新の知見を交えて紹介しました。
今回の講演に登壇した新谷は、国内ITベンダーおよび外資系IT企業で20年以上にわたりデジタル変革・クラウド導入・サービス管理領域に従事してきた実績を持ち、通信・ハイテク・メディア・金融・製造業をはじめとする多数のServiceNow導入・業務改革プロジェクトをリードしてきた経験を有しています。その豊富な知見を踏まえ、AIを業務変革へ効率的に活用する方策についての示唆を紹介しました。
講演の前半では、AIの導入状況と投資効果に関する最新データを基に、国内企業の動向を解説。2023年から2024年にかけてAI導入率は26.9%から41.2%へと大幅に上昇し、導入企業の73.2%が「明確な効果を実感している」と回答している一方で、「セキュリティ・ガバナンスへの懸念」「効果測定の難しさ」「Closed Data整備」「人材育成やスキル不足」など6つの主要課題が推進上の課題であると指摘しました。加えて、これらの課題に共通する本質は、“個別最適化ではなく全社的視点での最適化”が必要不可欠であると強調しました。
講師:KPMGコンサルティング アソシエイトパートナー 新谷 卓也
続いて紹介されたのが、KPMGがグローバルで展開する業務変革ソリューション「Powered Enterprise」です。本ソリューションは、KPMGが蓄積してきた業務ノウハウと最新クラウドテクノロジーを融合し、AI活用を前提とした“Fit to Standard”の思想に基づく業務変革アプローチです。Target Operating Model(TOM)という業務の模範解答を使いServiceNowを構築することで、構築スピードの向上、導入コストの削減、そして継続的なAI活用を見据えた柔軟な業務基盤の構築を可能にします。
講演ではさらに、ServiceNow環境に迅速に展開できるKPMG独自アセット「Gold Build」を紹介しました。これは、TOMで定義されたプロセス・データ構造・ダッシュボードなどをテンプレート化したもので、開発工数・期間を抑制しつつ、クライアント固有の業務要件に合わせたアジャイルなカスタマイズを可能にします。
また、「Powered Enterprise」を使った、AIを業務に組み込んでいくためのデモンストレーションを通じ、AIを使った業務変革を現実的に推進できるのかを具体的に示しました。
講演の締めくくりとして新谷は、AIを活用した業務変革を成功に導くためには、「テクノロジー導入」はあくまで起点であり、「ガバナンス」「データマネジメント」「人材育成」「業務標準化」を一体的に推進することも不可欠であると強調しました。KPMGコンサルティングは、グローバルの知見とPowered Enterpriseに基づく体系的なアプローチを通じ、クライアント企業の持続的な成長と競争力強化を支援し続けてまいります。
テーマ2
信頼を築くリスク管理 ~KPMGコンサルティングが推奨する、サードパーティリスク管理に必要な"6つの鍵"
講師:KPMGコンサルティング マネジャー 北川 大樹
本講演では、KPMGコンサルティング マネジャー 北川 大樹が登壇しました。多数の大手企業のTPRM高度化支援やServiceNowを用いたリスク管理基盤構築の経験を交えながら、企業がTPRMの成熟度を高める上で不可欠なポイントを説明しました。外部委託の拡大やサプライチェーンの複雑化が進むなかで、第三者起因のリスクが企業経営に及ぼす影響を踏まえ、企業が構築すべきTPRMの“あるべき姿”と、その実現に向けたKPMGの実践的なアプローチを紹介しました。
講師:KPMGコンサルティング マネジャー 北川 大樹
講演では、まず第三者リスクの構造的特徴と企業への影響を整理したうえで、KPMGが考える“サードパーティリスク管理に必要な6つの鍵”として、(1)全社的なガバナンス、(2)データ標準化とリアルタイム性、(3)統合されたプラットフォーム、(4)業務プロセスの標準化と自動化、(5)明確な役割・責任体系、(6)効率的な組織間連携と調整の6要素を提示し、これらを統合的に整備することが企業価値と経営の強靭性の向上につながると強調しました。
また、KPMGがグローバルで展開する「Powered Enterprise/Powered TOM」に基づく改革アプローチを紹介し、現状診断から将来像の策定、プロセス設計、アーキテクチャ構築、データモデル整備、KPI設計、コントロール体系構築、さらにはシステム導入と運用定着まで、TPRMを支える一連の要素を包括的に支援できる点を示しました。特に、ServiceNowを活用したTPRMのデジタル化について、アセスメント依頼から回答管理、リスク可視化、レポーティング、他部門連携に至るまでのプロセスがどのように効率化・自動化されるかを、実際の画面デモを通じて具体的に紹介しました。さらに、TPRMを起点としてIRM、SecOpsなどへ領域を広げていく、「Crawl – Walk – Run」の段階的アプローチも示され、企業規模や成熟度に応じた現実的な変革ロードマップを紹介しました。
今回の講演は、TPRMが単なるリスク管理の一領域ではなく、企業の持続的成長、サプライチェーンの信頼性向上、そして社会からの信頼獲得に直結する重要な経営課題であることを改めて示す機会となりました。KPMGコンサルティングは今後も、グローバルに蓄積された知見と最新テクノロジーを融合し、クライアント企業のTPRM高度化とガバナンス強化を支援することで、レジリエントで信頼性の高い経営基盤の構築に貢献してまいります。