AIガバナンス構築の肝となるモデルの独立検証の重要性

本稿では、重要性の高まるAIガバナンスに関して、既存のモデル管理の枠組みにおける検証の視点について解説します。

本稿では、重要性の高まるAIガバナンスに関して、既存のモデル管理の枠組みにおける検証の視点について解説します。

AI(人工知能)の活用が広がると同時に、AIの管理(AIガバナンス)の重要性が高まっています。海外の金融機関では、AIガバナンスはモデル管理(Model Risk Management=MRM)の枠組みに組み込むことが一般的です。

本稿では、まずMRMの枠組みを生かしたAIガバナンスの考え方とその利点について触れつつ、モデルの独立検証の重要性を述べます。その上で、独立検証では、どのような点に留意してAI(含む生成AI)の検証を行うべきか、個別のAIを具体例に挙げながら考え方を示します。さらに、今後のAIガバナンスのポイントにも簡単に触れます。

なお、本稿は、「週刊 金融財政事情」(2025年11月11日号、一般社団法人金融財政事情研究会)に掲載されたものを転載しています。

執筆者

あずさ監査法人
金融統轄事業部 金融アドバイザリー事業部
ディレクター 田中 康浩(たなか やすひろ)
シニアマネジャー 竹川 正浩(たけかわ まさひろ)

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