金融庁、「記述情報の開示の好事例集2020」を追加・公表
金融庁は2021年2月16日、2020年11月に公表した「記述情報の開示の好事例集2020」について、新たに、「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」、「事業等のリスク」、「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(MD&A)」の開示の好事例を追加・公表しました。
金融庁は2021年2月16日、2020年11月に公表した「記述情報の開示の好事例集2020」について、新たに、「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」、「事業等のリスク」、「経営
なお、2021年3月23日に新たに、「監査の状況」、「役員の報酬等」等の開示の好事例が追加されています。
詳細は、ポイント解説速報 金融庁、「記述情報の開示の好事例集2020」を追加・公表及び「政策保有株式:投資家が期待する好開示のポイント(例)」を更新をご参照ください。
「記述情報の開示の好事例集」は、ルールへの形式的な対応にとどまらない開示の充実に向けた企業の取組みを促し、開示の充実を図ることを目的として、有価証券報告書における開示例を中心に、投資家・アナリストから紹介された好事例を取りまとめたものです。
「記述情報の開示の好事例集2020」では以下の点について、示されています。
はじめに ~「記述情報の開示好事例集」構成・使い方~
1. 「新型コロナウイルス感染症」に関する開示例
2. 「ESG」に関する開示例
3. 「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の開示例
4. 「事業等のリスク」の開示例
5. 「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(MD&A)」の開示例
(1)「MD&Aに共通する事項」の開示例
(2)「キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容等」の開示例
上記3. ~5. が今回追加された項目です。これらの項目は2019年3月19日公表、同年12月20日に更新された「記述情報の開示の好事例集」でも好事例が示されていましたが、「記述情報の開示の好事例集2020」において、「企業内容等の開示に関する内閣府令」の項目に沿った開示例として、2019年8月期から2020年3月期の有価証券報告書や統合報告書等任意の開示書類の好事例が示されています。
なお、「記述情報の開示の好事例集」は随時更新を行うことが示されています。また、今後、「記述情報の開示の好事例集2020」に、「監査の状況」、「役員の報酬等」等の項目を追加するとともに、2019年11月に公表された「政策保有株式:投資家が期待する好開示のポイント(例)」の更新を予定しているとされています。
執筆者
有限責任 あずさ監査法人
会計プラクティス部
マネジャー 古川 加織