近年、物流コストの削減は非常に困難な状況を迎えています。トラック輸送の運賃単価は継続的な上昇傾向にあり、運賃単価の管理の重要性はさらに増しています。
KPMGは、国内物流領域における豊富な知見をもとに、トラック輸送にかかる原価計算ロジックを構築し、精緻なパラメータの設定・調整を行うことで、現状の国内トラック輸送の実態に即した適正運賃を算出するツールを開発しました。本ツールを活用しながら、運賃の適正化と物流コスト削減の実現を支援します。また、KPMGの知見に基づきさらなる効率化、コスト削減施策の立案および実行支援も提供し、確実な効果創出に貢献します。
物流コスト管理の課題
物流コスト(傭車費)は、個別のルートごとに設定された「1運行あたりの運賃単価」×「トラック台数」の累計で構成されており、この2つをどのように管理・低減していくかが物流コストコントロールのポイントです。
そのうち、運賃単価の課題は、客観的な指標としての「適正な運賃単価」が存在しないため、荷主企業・トラック事業者のいずれも金額の妥当性が判断できず、単価のコントロールが困難である点にあります。
「適正な運賃単価」算出の必要性
「適正な運賃単価」は、トラック1運行あたりの原価・利益計算を通じて理論的に算出可能であり、その考え方は国土交通省の告示する「標準的な運賃」でも示されています。しかし、詳細な計算ロジックは開示されておらず、実運用は困難とされています。
KPMGによる支援
Step 1:適正運賃算出ツールを通じたコスト削減のポテンシャルの提示
Step 2:適正化・効果創出に向けた実現可能な施策計画の立案と実務への反映
Step 3:実行結果の評価と、継続的な効果創出に向けた改善
KPMGでは、適正運賃の算出および効果創出のためのツールおよびアプローチを開発し、これを国内の荷主企業・元請事業者に導入・実践いただいた事例で、高い効果を上げております。