2022年第1号GJP China Newsです。今年もどうぞよろしくお願いします。国際的なコロナ管理は、オミクロン株の蔓延を経てどのように変わるでしょうか。中国は、帰省の大移動が移動が予想されている春節の休み、北京冬季オリンピックの開催を控え、ゼロコロナ政策を強化しています。さらに今年は下期に第20回共産党大会を控えて、ゼロコロナ政策は下期まで続くというのが大方の予想の様です。
2022年を展望するあたり、先月号でご紹介したマクロ経済の十大展望の日本語版をご用意しました。今年は特にESGへの対応が注目されます。企業は、経営環境や社会影響を無視して利益成長のみを追求する発展方法は持続不可能なものであるとの認識を強めています。また、ESG管理の強化が企業のコンプライアンスを向上させ、従業員のコーポレート・アイデンティティと企業ブランドイメージを向上する良い機会として、企業に長期的な価値をもたらすことが期待されます。グリーン・低炭素は、中国経済の長期的な発展の大きな方向性です。2030年までに炭素排出量のピークアウト、2060年までにカーボンニュートラル実現の「ダブルカーボン」目標を実現することは、中国の厳粛な公約であると同時に、中国経済の構造転換と高度化にとって不可欠な要件です。「ダブルカーボン」目標の達成には巨額な投資が必要となり、多くの関連研究では投資規模は100兆人民元以上と推定しており、多くの分野に巨大な発展機会をもたらします。