中国は新型コロナの拡散防止対策として1月に各地で封鎖を実施し、4月8日には震源地武漢の封鎖も解除しました。既に世界に先駆けて国内経済活動の再開をはじめており、日本をはじめとした諸外国とはコロナ後の経済活動の復旧度合が大きく異なります。そんな中で、中国子会社と日本本社との間での現状認識にも大きな差があると感じています。試行錯誤を繰り返す中で、中国で適合する事業モデルを開発し展開していくことが、中国で成功する重要な要素のひとつです。中国での意思決定を、日本本社が適時に支持してくれることが、ニューノーマルを開始した中国で事業継続していくために重要であると考えます。水際対策も徐々に緩和され、海外から中国への帰任者や新任者が増えてきました。これまで長期間にわたり日本でのリモート業務を強いられていた方々は、早く中国の現場に戻って陣頭指揮を執り、中国事業の強化に取り組んで頂ければと思います。中国はアフターコロナの経済活動を開始した14億人の巨大な市場です。中国事業が日本企業のグローバル事業の大きな支えとなることを心から祈ります。