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      このたび、世界のエネルギー市場とエネルギートランジションの動向を概観する年次統計資料である「Statistical Review of World Energy 2026年版」が公開されました。本資料は、英国のThe Energy Instituteが70年以上にわたり発行している歴史ある年次統計であり、前年における世界のエネルギー消費・生産・取引・排出量に関する最新データを、包括的かつ無償で提供しています。

      KPMGは、共同作成者として参画しており、「秩序なきエネルギートランジションの現在地 ー 不確実性が高まる世界におけるエネルギー動向の分析」では、本統計に基づき、石油・ガス市場、電力、重要鉱物、再生可能エネルギー、石炭、CO₂排出量などを多角的に分析し、地政学的分断やエネルギー安全保障の高まりが、地域ごとに異なるエネルギートランジションをどのように形成しているかを考察しています。事業計画やシナリオの策定、事業機会の把握やサプライチェーン上のリスク評価などにご活用ください。

      2026年版のハイライト

      1. エネルギー需要が過去最高を更新
      一次エネルギー供給(TES)は前年比1.7%増加し、主要なすべてのエネルギー源が2年連続で過去最高水準を記録しました。 


      2. 低炭素エネルギーが大きく前進
      景気後退期を除き、再生可能エネルギーが初めて一次エネルギー供給(TES)増加の最大の要因となりました。この増加分の71%を太陽光発電が占めています。 


      3. 米国の排出量増加率が中国を上回る
      米国のCO₂排出量は3.2%増加しました。これは石炭火力発電が13%増加したことが主な要因であり、排出量の増加量は中国の約4倍となりました。 


      4. 太陽光発電と蓄電池の急速な拡大
      世界の太陽光発電量は30%増加し、蓄電池容量は66%増加しました。両技術は、最も急速に普及が進むクリーンエネルギーテクノロジーとして、その重要性をさらに高めています。 


      5. エネルギー安全保障への対応が一層重要に
      南北アメリカ地域の石油生産量は5.1%増加しました。これにより、現在の中東情勢によるエネルギー供給への影響が一定程度緩和されています。 

      秩序なきエネルギートランジションの現在地

      ー 不確実性が高まる世界におけるエネルギー動向の分析


      The Statistical Review of World Energy


      エネルギー業界における国内外の事情に精通したプロフェッショナルが、企業の課題解決を支援します。

      世界のエネルギー市場とエネルギートランジションの動向を概観する本レポートでは、再エネの拡大や低炭素化の進展によるエネルギーミックスの変化に加え、資源供給や政治的リスクなどの地政学的要因を分析します。