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      11月14日(日本時間)、KPMG Private Enterpriseはポルトガルのリスボンで開催された世界大会において、Themalytica社が「Global Tech Innovator 2024」の最優秀賞を受賞したことを発表しました。同社が開発した超断熱素材TIISA®を搭載した断熱ソリューションによりエネルギー消費量の削減を図ることによって、産業界の省エネルギーを支援するという先駆的な断熱技術が高く評価されました。

      本大会には、新たにエストニア、東アフリカ、イタリア、トルコの4ヵ国が参加。世界各国の1,500もの企業の中から各国代表として選出された、高いイノベーションの可能性を秘めるスタートアップ23社が参加しました。

      各社から社会課題解決のためのさまざまな新技術やビジネスが続々と発表され、ハイレベルな大会となりましたが、その技術が高く評価され、日本代表であるThermalytica社が見事、優勝を勝ち取りました。

      大会の様子は会場での聴講者のほか、ライブで世界中にオンライン配信され、世界各国のファウンダー、投資家、メディア関係者に対し、知名度を高める機会となりました。


      株式会社Thermalytica 会社説明

      Thermalyticaは、2021年にNIMS(国立研究開発法人物質・材料研究機構)から分社化されたディープテック・スタートアップであり、主要な産業向けに革新的な熱断熱ソリューションを提供。その特許技術であるTIISA®は、熱伝導を大幅に減少させる画期的な超絶熱エアロゲルであり、液体水素供給チェーン、航空、宇宙などの産業、およびネットゼロエネルギー建築などの新興市場を含むさまざまな産業において、Carbon Footprint of Productsの低減に貢献しています。

      世界大会には日本予選の登壇者 Head of Corporate Strategy 篠本 遼氏ではなく、同社のFounder & CTOのRudder Wu氏が登壇しました。

      【開催報告】KPMG Global Tech Innovator Competition in Japan 2024


      審査員の紹介

      今年の審査員は女性2名を含む5名で構成され、そのなかには昨年の同大会優勝者である、スウェーデンのPlasticFri社 Max Mohammadi氏も招聘されました。Max氏からは「本物である限り、自分なりに最善を尽くしてもらえればと思います。それが素晴らしい結果を生むことになるでしょう」と出場者にエールが送られました。

      なお、本大会の審査員は次のとおりです。(以下の写真左から順に)

      • Anna Scaly KPMGのEMA地域におけるTechnology, Media and Telecoms (TMT) セクターリーダー
      • Alexander Walsh氏 Blackstone社 プライベートエクイティ担当、シニアマネージングディレクター
      • Anthony Lacavera氏 Globalive Capital社 創設者、チェアマン
      • Viktoriya Tigipko氏 TA Ventures社 創設者、マネージングパートナー
      • Max Mohammadi氏 PlasticFri社 創設者、会長 *「Global Tech Innovator 2023」最優秀賞受賞者
      審査員
      Global Chairman & CEO Bill Thomas

      KPMGのグローバルチェアマン兼CEOのBill Thomasはビデオメッセージにて、「何千もの応募者が自分たちのイノベーションを披露したこと、そして各国のファイナリストとして本大会に出場した23人の素晴らしいTech Innovatorを讃えます」「これから何年にもわたって、皆さんにとって今日一日が最高の日となり、多くの素晴らしい成功を収めることを心からお祈りしています」と出場者を激励しました。

      ピッチコンテスト


      本イベントは、Health Tech、Agri Tech、FinTechなどの自社のテクノロジーで各国の予選を勝ち抜いた23の国と地域の代表がそれぞれ3分間のピッチを繰り広げる形で進行。今年は、自国の抱える課題を解決するための技術、例えば水質モニタリングや農産物の商流、資源リサイクルを支えるデジタルプラットフォームの構築や、カーボンニュートラルなどの環境課題解決の技術を紹介する会社が多い傾向にありました。

      ピッチは3分間で、英語で自社のテクノロジーの優れている点を端的にわかりやすく審査員にアピールする必要があるため、非常に短く感じます。日本代表であるThermalytica社のWu氏は登壇順が2番目ということもあり、審査員へ与える印象としては少々不利かと思われましたが、時間内に自社の技術の強みをスマートにピッチされ、会場からは拍手が送られていました。


      表彰式

      23ヵ国のピッチが終了した後、表彰式が開催され、KPMGいインターナショナル Global Head of KPMG Private EnterpriseのConor Mooreにより入賞者が発表されました。

      代表国社名主な事業内容
      優勝日本Thermalytica社熱伝導を大幅に減少させる画期的な超絶熱エアロゲルであるTIISA®により、革新的な熱断熱ソリューションを提供
      2位エストニアGelatex Technologies社世界最速のナノファイバー製造技術であるハロスピニングを通じ、培養肉や傷跡減少等の傷ケアなどの応用において、3D細胞培養や組織工学を促進
      3位インドFluxGen Technologies社IoTとAIを活用して水の管理を監視、計測、分析するための、水のインテリジェンスSaaSプラットフォームを提供
      People's Choice賞ブラジルProtecting Brains & Saving Futures社革新的なデジタル神経NICU(新生児ICU)を活用し、脳損傷のリスクを抱える世界中の早産児の神経障害を検出し治療を行う
      優勝 Thermalytica社 Ruddre Wu氏
      2位 Gelatex Technologies社 Mart-Erik Martens氏
      3位 FluxGen Technologies社 Ganesh Shanker氏
      People's Choice Award Protecting Brains & Saving Futures社 Dr. Gabriel Variane氏

      最優秀賞受賞者コメント

      このような権威あるグローバルコンペティションで最優秀賞をいただいたことは、これまでの私たちの取組みが画期的であることやチームの才能を認めていただけたのだと感じています。本当に光栄です。今回の受賞は、イノベーションの限界突破を図っていこうとする私どもにとって大変励みになると感じています。産業界がカーボンフットプリントを削減し、未来へのサステナブルな変化の推進に役立つべく、私たちはこれからも先端的かつ革新的な断熱材ソリューションの提供に注力していきます

      (左から)KPMGインターナショナル Conor Moore、Thermalytica Ruddre Wu氏、KPMGジャパン 阿部 博

      主催者コメント

      今年は世界中から1,500社以上の応募があり、23の国と地域からビジョナリーな代表者がこの世界大会に集結しました。世界をリードするイノベーター、変革の立役者を発掘し紹介するという私たちの継続的なミッションに照らして1つの節目になった大会でした。開催を重ねるにつれ毎年盛り上がり続けており、世界に真の変化をもたらす可能性を秘めた最先端のテックソリューションを引き寄せ得るコンペティションになってきています。そして今年もまた、出場者から私は大いに刺激を受けました。革新的なテクノロジーのアイデアを持つ起業家が、それを画期的なテクノロジー事業に転換し、未来を形成し続けていく。私たちはそれを支援する。とてもエキサイティングです

      Thermalytica社のストーリーは卓越していると思います。同社は革新的なナノスケールの粒子技術により、エネルギーインフラ、航空、宇宙、EV、パワーエレクトロニクス、水素サプライチェーン、ネットゼロの建築物など幅広い領域へ適用可能な最先端の断熱材を提案しています。エネルギーの浪費との闘いを支援し、産業界全体がネットゼロ社会を目指して移行を図るにあたっての、サステナブルなソリューションを推進しています。Thermalytica社が今年の最優秀賞を獲得したことで、日本がテック大国になりつつあることが示されたと思いますし、日本全体のダイナミックな技術環境にスポットライトを当てることにも貢献してくださいました。本当におめでとうございます

      各国代表一覧









      No.代表国社名主な事業内容
      01オーストラリアGelomics社AIを活用した革新的な医薬品開発
      02日本Thermalytica社主要セクターにおける革新的な断熱ソリューション
      03台湾CarbonClean Energy社気候変動と闘うCO2利用技術
      04フィリピンRezbin社インフラが整っていない場所に設置されたテクノロジーを活用したリサイクル・ビンの大規模なネットワーク
      05中国Easylogic社集積回路設計プロセスの強化
      06インドFluxGen社IoTを使用して水管理を監視、測定、分析するSaaSプラットフォーム
      07東アフリカUncover社有色人種の女性向けに特別に調合された製品
      08サウジアラビアEjari社より手頃な価格の住宅レンタルのための金融サービスプラットフォーム
      09トルコWiserSense社機器の故障やダウンタイムを予測する高度なIoTセンサーとAI分析
      10フィンランドSkyfora社気象関連産業の効率を向上させるAIを強化した気象予報
      11エストニアGelatex社3D細胞培養と組織工学を促進する特許取得済みのナノファイバー製造
      12ドイツOxolo (Mindcloud)社個人、チーム、中小企業の効率化を促進するデジタルアシスタント
      13イタリアPack SRL社デジタル指導およびコーチングプラットフォーム
      14オランダIncooling社チップの性能を向上させる2相冷却プロセス
      15スウェーデンReselo社化石ベースのゴムに代わるバイオベースのゴム
      16ガーナGrowForMe社小規模農家と投資家のための商品金融プラットフォーム
      17アイルランドPrecision Sports Technology社運動技術をリアルタイムで分析するソフトウェアプラットフォーム
      18ポルトガルBHOUT社3DコンピュータービジョンとAIでボクシングバッグをゲーム化
      19英国Halocycle社新しいプラスチックや洗浄製品に再利用するためのポリ塩化ビニルの高度なリサイクル
      20ブラジルPBSF (Protecting Brains & Saving Futures)社脳損傷のリスクがある新生児の神経保護
      21米国Mi Terro社低価値のバイオマス廃棄物を高価値の材料へのエンジニアリング
      22コロンビアEatCloud社売れ残り食品の再配布による飢餓対策
      23メキシコBioEsol社中小企業向けのエネルギーサービス


      ※出場順

      「KPMG Global Tech Innovator Competition」について

      KPMG Private Enterprise主催の「Global Tech Innovator」は、2021年に初回大会が開催されました。グローバルコンペティションとなった初年度には17の国と地域が参加し、2022年には、成熟市場と新興市場の23の国と地域が参加するようになりました。2023年には23の国と地域で1,300件以上、2024年には1,500件を超える応募があり、拡大を続けています。

      スタートアップから成長段階にある企業が参加し、自国および世界の業界専門家の前で自社のイノベーションと成長への意欲をプレゼンテーションすることができます。自国で、そして最終的には世界の舞台で、トップレベルのテクノロジーイノベーターとして認められる機会を得ることができます。

      事業成長を支援し、事業戦略から会計・税務・内部統制・IPO・M&A・業務改革・IT・ガバナンス・DX等、事業全般における経営課題の解決を支援します。

      成長を志向する企業の拡大するニーズに対し、タイムリーで質の高いサービスを提供します。