子会社分析ツールには複数の分析機能があります。主にどの機能をご利用されているのでしょうか。
林氏:私が最も使用しているのは不正リスク分析機能です。ツールが計算した子会社のリスクスコアが自動表示されるので、高リスク子会社から重点的に確認することができます。また、異常値にはアラートが表示されるので、重要性の濃淡をつけることができます。各社の担当者にはその濃淡に基づきに確認してもらうようにしています。これにより、かなり効率よくチェックできています。
ツール導入時に設定された目標の達成度合いはいかがでしょうか。
関氏:当初の第一目標は海外子会社の不正の発見でしたが、幸いなことに、運用開始してから不正の発見事例はありません。
林氏:不正予防の観点では、子会社に対する毎四半期のヒアリングで、「きちんと見ている」というメッセージを伝えることができます。それが各社への牽制となり、ガバナンス面で効果があると感じています。また、分析結果が話すきっかけとなり、純粋に各社とのコミュニケーションの回数が増えました。これもうれしい効果です。
関氏:何事もまず森を見てから木を見るべきと言われていますが、日本ハムでは子会社分析ツールは森を見るためのツールと位置付けています。これまでに見えていなかった森の部分が、このツールによって見える化できていると感じています。子会社分析ツールを利用することで、勘定科目の誤りが判明することがしばしばあります。経理財務部は適正な財務諸表の作成・報告が求められる立場ですので、誤謬発見の観点でも有用性を実感しています。