目次
1.直近のIPOの状況
2.IPO市場の概況
東証スタンダードに3社が新規上場しました。
4月6日に東証スタンダードに上場したシステムエグゼは、同社およびオフショア開発を行う連結子会社により構成され、基幹業務システムをはじめとする情報システムの企画や設計、構築、保守・運用まで一貫して提供するシステムインテグレーション事業を展開しています。同社はエンドユーザーとの直接取引の比率が約9割と高く、不動産業、保険業、製造業、サービス業種の有力企業と取引しています。同社は特定の資本グループに属さない独立系のシステムインテグレーターとして、顧客の課題に対して最適なハードウェアやソフトウェアを組み合わせて提案しており、自社開発製品の販売・導入支援も展開しています。こちらの初値は公募価格を約11.7%上回りました。
4月7日に東証スタンダードに上場したヒトトヒトホールディングスは、同社および連結子会社5社より構成され、イベントマネジメント事業、ビルマネジメント事業、人材派遣や店舗運営代行等の事業を展開しています。売上構成比の過半数を占めるビルマネジメント事業では大型商業施設やオフィスビルでの施設警備や交通誘導警備、清掃業務を提供しています。また、イベントマネジメント事業では野球を中心にプロスポーツの試合時の場内外案内、整理誘導、グッズショップ運営等の会場の運営支援を提供しています。なお、同社は2019年7月に日本成長投資アライアンスが運営する投資ファンドの出資を受けて設立され、複数社を事業買収して成長戦略を推進しています。こちらの初値は公募価格を約1.9%下回りました。
4月9日に東証スタンダードに上場したソフトテックスは、ソフトウェア開発サービスおよび医療ITサービスを展開しています。ソフトウェア開発では、モダナイズ、公共向け防災システム、物流・メディア・クラウドなどの業務システムを請負開発と技術者支援の形で提供し、特定の資本系列に属さない中立的な立場で多様な顧客と長期的な取引関係を構築している点を特徴としています。医療ITサービスでは、日医標準レセプトソフトの導入・運用支援・保守をトータルに提供するとともに、電子カルテ連携システムの開発・保守を行っています。特に、老朽化したレガシーシステムを、クラウドや最新アーキテクチャなどの技術環境へ刷新・移行するモダナイズソリューションや防災ソリューションといった、同社の専門性が高く、市場の成長が見込める領域に注力する戦略を掲げています。こちらの初値は公募価格を約65.0%上回りました。
3.市場別IPO社数(年初からの上場承認公表ベース)
4.初値騰落率(平均)の推移(直近2年間の四半期ベース)
以上
執筆者
あずさ監査法人
グロース・サポート事業部
マネジャー 古口 長一郎