コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)とは
コーポレート・ベンチャー・キャピタル(Corporate Venture Capital、以下CVC)とは、事業会社が社外のスタートアップに対して行う投資活動のことであり、事業会社とスタートアップの連携方法のひとつと考えられています。
新規事業の育成及び既存のコア事業を強化するひとつの手法として、CVCの仕組みを活用した、大企業からのベンチャー企業への出資の動きが活発化しています。
CVCの設立を検討する上では、「投資領域をどう設定するか?」(投資戦略の策定)、「投資判断をどう最適化するか?」(投資ガバナンス基盤の設計)、「投資先をどう探索するか?」(ソーシングエコシステムの構築)という、3つの要件を明確にする必要があります。
KPMGでは、これらの要件を明確にするとともに、それらが連動する仕組み作りを通して、CVCの設立を支援いたします。
目次
世界のVB投資
投資領域ではヘルスケア、SaaS、AI・ビッグデータ、地域では米国・中国・欧州において投資額が大きく、各領域で9割近くを占めます。
スタートアップのステージ別投資機会
(業界別投資件数・投資額)
シード・アーリーステージ
シード・アーリーステージにおけるスタートアップ投資では、IT、B2C、B2B等で投資機会が多く、1件当たり約3百万米ドル近く投じられています。
ミドル・レーターステージ
ミドル・レーターステージにおけるスタートアップ投資では、IT、B2C、B2B等で投資機会が多く、1件当たり約9百万米ドル近く投じられています。
CVCの事業戦略的意義
CVCのアプローチ方法
ーCVCに取り組む際のポイントー
CVC設立の際に必要な要件と密接な連動の必要性
CVCを設立する際には、投資戦略の策定、投資ガバナンス基盤の設計、ソーシングエコシステムの構築という3つのモジュールに係る検討が必要となります。これらのモジュールが適切に連動する事で、グループ会社本社から与えられた経営資源が適切に活用される状態となり、CVCが持続的に運用されます。特に、投資戦略の策定は、当該活動の全てにおける起点になります。