KPMGコンサルティング、データサイエンスを活用したプライシング分析の高度化支援サービスの提供を開始
高度なプライシング手法を通じて、利益最適化とデータドリブンな戦略的意思決定を支援します。
高度なプライシング手法を通じて、利益最適化とデータドリブンな戦略的意思決定を支援します。
KPMGコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:関 穣、田口 篤、知野 雅彦、以下、KPMGコンサルティング)は、データサイエンスを活用して利益最適化とデータドリブンな戦略的意思決定を実現する、プライシング分析の高度化支援サービスの提供を開始しました。
近年、円安やエネルギー価格の高騰、さらには供給不足による物価上昇等が企業の収益性に大きな影響を及ぼしています。このように厳しい経営環境のなかで、企業が持続的な成長を達成するためには、消費者や事業者に過度な負担を強いることなく、適正な価格で高品質な顧客体験を提供し、サービスや事業の発展を図る体制の構築が求められます。しかしながら、理想的な状態を実現するためには、繁忙期と閑散期の需要変動による経営の不安定化や、労働生産性の低さ、価格転嫁の難しさといった課題が存在しています。高水準の顧客体験を需要者・供給者双方にとって満足度高く実現するためには、ダイナミックプライシングなど需要の変動に応じて価格調整を行い、需給のバランスを最適化する必要があります。一方で、高度なプライシングを実現するためには、需要と供給動向の精緻な把握と分析、市場状況に応じた戦略的な意思決定が求められます。
KPMGコンサルティングは、KPMGジャパンのアドバイザリー領域におけるデータ&テクノロジーのセンターオブエクセレンス機能を担う株式会社KPMGアドバイザリーライトハウス(本社:東京都千代田区)と連携し、需要予測から価格最適化に至るモデリング・アルゴリズムと、業種・業態特有のドメイン知識を活用した高度なプライシング分析手法を通じて、企業の利益最適化やデータドリブンなや戦略的意思決定を支援します。具体的には、需要予測モデルと供給最適化モデルを組み合わせることで、需給関係の構造を分析し、商品価格を変化させた際の販売量、固定費、変動費に加え、売上高、原価、利益もシミュレーションすることが可能となります。
価格戦略を通じて需給調整や利益率の向上を図ることで、事業の安定化と発展および中長期的なサプライチェーン全体の各段階におけるデータドリブンな戦略的意思決定の実現を推進します。
【プライシング分析のアプローチとそれを支える技術】
- 需給関係の構造を明らかにする分析アプローチ
以下の2つのモデルを組み合わせることで、商品価格を変化させた際の販売量、固定費、変動費、したがって売上高、原価、利益をシミュレーションすることが可能になり、経営目標に応じた最適な価格設定を割り出すことができます。- 需要予測モデル:需要に影響を及ぼす構成要素を分析し、統計的モデルや機械学習モデルにデータを学習させて価格弾力性や需要量の変化を明らかにします。
- 供給最適化モデル:会計観点で収益・取引構造を分析し、価格、販売量、固定費、変動費など収益改善ドライバーの影響をシミュレーションにより把握します。
- 需要予測から価格最適化に至るモデリング・アルゴリズム
単なる価格提示に留まらず、価格および各種要因が販売数量に及ぼす影響について、構築済みモデルを通じて定量的説明が可能であり、価格弾力性や商品間のカニバリゼーション効果も明らかにします。
- 需要予測:状態空間モデルなどの高度な統計的アプローチを活用し、長期トレンド・季節変動・カレンダー要因に加えて、観測値のノイズや時間的変動による不確実性等も包括的に考慮した堅牢な回帰モデルを構築します。
- 最適価格算出:数理最適化アルゴリズムを用いることで、効率的なシミュレーションを実行し、許容価格範囲や商品間の価格階層性など各種制約条件を満たす現実的な最適値の導出を支援します。
- 業種・業態特有のドメイン知識
- 財務会計領域における高度な専門知識を駆使し、グループ構成会社間の内部取引や、多国籍サプライチェーンに関連する取引実態を総合的に考慮したうえで、全社的な利益最適化を戦略的に実現するための支援が可能です。
- 単なる利益最大化のみならず、販売数量インセンティブ等のビジネス目標変更にも柔軟に対応し、最適解の論理的な導出を支援します。
【サービスの詳細はこちら】
KPMGコンサルティングについて
KPMGコンサルティングは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野から企業を支援するコンサルティングファームです。戦略策定、組織・人事マネジメント、デジタルトランスフォーメーション、ガバナンス、リスクマネジメントなどの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融、保険、製造、自動車、製薬・ヘルスケア、エネルギー、情報通信・メディア、サービス、パブリックセクターなどのインダストリーに対し、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
KPMGアドバイザリーライトハウスについて
KPMGアドバイザリーライトハウスは、KPMGジャパンのアドバイザリー領域におけるデータ戦略、データサイエンス、デジタルインテリジェンスをコアとしたセンターオブエクセレンス機能として、プロフェッショナルサービスの強化および高度化を通じ、社会の価値向上を支援します。