KPMGとServiceNow、経理財務・サプライチェーン・調達業務の再編へ提携関係を拡大

共同投資により、AI、ローコードソリューション、専門知識を結集した新たなサービスを提供

KPMGインターナショナルとServiceNowは、経理財務、サプライチェーンおよび調達業務の再編に向けた取組みの拡大を発表しました。

(本プレスリリースは、2023年7月26日にKPMGインターナショナルが発表したプレスリリースの日本語翻訳版です。内容および解釈は英語の原文を優先します)

KPMGインターナショナルとServiceNowは、経理財務、サプライチェーンおよび調達業務の再編に向けた取組みの拡大を発表しました。IT、人事、リスク、サイバーセキュリティ、さらにESG(環境・社会・ガバナンス)の分野で10年におよび拡大してきたパートナーシップは、今後AI、ローコードソリューション、および業界の深い知見や専門知識を組み合わせた新たなサービスを提供できるよう、KPMGとServiceNow双方による投資を行います。 

ServiceNowの見立てでは、調達および購買業務について獲得できる市場規模が2025年までに110億ドル、さらに1つの統合されたプラットフォームに人材、プロセス、データおよびテクノロジーをまとめた経理財務とサプライチェーンのソリューションについて市場規模が数十億ドルになると見込んでいます。調達を通じて消費に影響をおよぼし、適切な意思決定を可能にするためには早期の関与が不可欠であるものの、多くの内部ユーザーは調達や承認プロセスにおいて透明性が欠如し、断片化されていることに対して不満を抱いています。

今回の提携拡大により、KPMGの専門家の幅広い経験および市場をリードする業界の知見と、ServiceNowの「Finance and Supply Chain Workflows (経理財務・サプライチェーンワークフロー)」が結びつくことになります。これはServiceNowが先日発表したAIによるワークフローで、顧客の従来の調達やサプライチェーンシステムを補完し、プロセスを簡素化し、コスト削減と効率化を進めながら従業員体験(EX)を向上させるものです。KPMGはこの新しいワークフローを用いて、プロセスの合理化を図り、従業員体験 (EX) を向上させていく一方で、ServiceNowは、KPMGのアドバイザリーサービスを活用して自社の経理財務組織における業務を最適化していきます。

KPMG インターナショナルのグローバルチェアマン兼CEOのビル・トーマスは次のように述べています。
「KPMGが持つビジネスの専門知識とServiceNowのテクノロジーを組み合わせることで、すでに多くの企業がデジタル基盤を更新し、急速に進むイノベーションの先陣を切ることができています。今回の提携拡大を通じて、私たちはクライアントにさらなる価値と効率性を提供し、デジタルトランスフォーメーションを促進することで、クライアントの課題解決、目標達成を支援していきます。」

ServiceNowのチェアマン兼CEOのビル・マクダーモット氏は次のように述べています。
「KPMGとの長年にわたるパートナーシップは新たな時代を迎え、私たちはクライアントのビジネスアーキテクチャのスピードを段階的に向上させています。共同開発したAI主導のソリューションは、経理財務、サプライチェーン、調達業務全体の生産性と収益性を最大化します。」

このパートナーシップは、KPMGのプロフェッショナルサービスにおける専門知識とServiceNowの「Finance and Supply Chain Workflows (経理財務・サプライチェーンワークフロー)」に基づいて、以下の領域で拡大していきます。

インテリジェントオートメーション:ITやプロフェッショナルサービスなどの複雑な調達プロセスにおいて、採用、外注、契約、リスクレビューおよび経理財務業務はインテリジェントオートメーションの活用により最適化されます。KPMGのクライアントは、非付加価値業務を削減することで調達における生産性を向上させると同時に、サイクルタイムを大幅に向上することが可能です。

ローコード:ServiceNowの「Clean Core ERP with App Engine」は、廃止、置き換え、または自動化可能なレガシーERPの技術的負債をAIで特定するローコード開発ツールです。クライアントとKPMGの社員は、固有のビジネスニーズを満たすカスタムアプリを構築することができ、さらに使いやすさも実感できます。

生成AI:KPMGはServiceNowが先日公表した生成AIの機能を業務に取り込み、社員とクライアント向けに「セルフサービス」機能およびワークエクスペリエンスを高めていきます。このソリューションを活用することで、時間を要するものの価値の低い調達やサプライヤーの問合せに費やす専門チームの管理・対応工数を削減し、ビジネス上重要で対応が不可欠な事項により多くの時間をかけられるようになります。ServiceNowの生成AIの機能は、クライアントからの問い合わせに対し、より迅速かつ適切な回答を提供することに加え、Now Platform®️内の知見を公表し、効率性の向上とビジネストランスフォーメーションに必要な全般的な業務プロセスの改善を支援します。

企業のリスクマネジメント:KPMGが有するリスクや調達に関する深い専門知識とServiceNowのワークフローを組み合わせることで、セキュリティとコンプライアンスを自動で監視する態勢が、共同提案のポートフォリオとして直接構築され、企業は影響度の高いリスクを継続的に監視し特定することが可能です。ServiceNowのリスクおよびコンプライアンスのソリューションと第三者によるリスク管理サービスを活用することにより、企業は一貫してコンプライアンス要件を満たし、課題を軽減しているという確信を持って業務を遂行することができます。


KPMGが、卓越した価値と影響力によって組織を大きく変革するのに役立つ革新的なデジタル・ソリューションを提供していることを表し、2022年と2023年の「ServiceNow Worldwide Transformation Partner of the Year」に選ばれました。
KPMGとServiceNowの提携に関しての詳細は、こちらをご覧ください。


※将来予想に関する記述について
このプレスリリースには、Now Platformの市場機会と成長並びにKPMGとのパートナーシップに関連する、期待、信念、計画、意向、戦略についての「将来予想に関する記述」が含まれています。将来予想に関する記述は、既知または未知のリスクや不確実性が含まれ、不正確な可能性のある仮定に基づいています。当法人は将来予想に関する記述を更新する意図はなく、義務を負うものではありません。

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