RPAを活用した業務改革を支援する専門組織を設置

KPMGコンサルティングは、ロボティック・プロセス・オートメーションに関連したコンサルティング業務を専門に扱う新組織を発足しました。

KPMGコンサルティングは、ロボティック・プロセス・オートメーションに関連したコンサルティング業務を専門に扱う新組織を発足しました。

KPMGコンサルティングでは、RPA専門組織を立ち上げることで、これまでSSOA(シェアードサービス・アウトソーシング・アドバイザリー)部門が扱う業務の一部と位置付けていたRPA支援サービスを強化し、RPA関連業務の取り込みを加速させます。RPA専門組織は、2019年度中に200名体制とし、100社からの受注を目指します。

RPAは、ホワイトカラーの定型業務を自動化するものや、AI(人工知能)を利用して非定型業務を自動化するもので、人間の労働者の補完する「デジタルレイバー(仮想知的労働者)」とも呼ばれています。国内の労働人口の減少や、日本政府が推進する「働き方改革」の実現においても、その一部を担う重要なツールとして、RPAを導入する企業は今後急速に増えると考えられます。KPMGコンサルティングでは、2020年に国内におけるRPA/AI関連コンサルティング・導入市場は、1兆4千億円※1規模になると予想しています。

KPMGコンサルティングでは、経費精算や買掛金業務といった経理部門の業務をはじめ、契約申込処理業務や36協定チェック業務など、バックオフィス及び事業部門の定型業務を自動化するClass 1と言われるRPAを、国内外のRPAベンダー企業と連携し、金融業界、保険業界、テクノロジー業界、エネルギー業界、製造業、官公庁など、20社を超える企業や組織に対し、導入から運用ポリシーの構築までの支援サービスを提供してきました。

RPAの段階 各段階の特徴 主な適用業務
Class 1 定型業務の自動化
(定型業務外の例外への対応は不可能)
  • 情報取得(クローリング)
  • 情報読取り
  • 入力・検証
  • 複数システムへのログイン 等
Class 2 非定型業務の自動化
(ディープラーニングや自然言語処理を活用し、定型業務外の例外業務の自動化)
  • 情報読取り(非構造化データ)
  • 問合せに対する回答
  • 蓄積情報からのルール作成
Class 3 高度な自律化
(高度なAIにより業務の自動化に加え、プロセスの分析・改善、意志決定までを自動化)
  • 課題発見・問題提起
  • 意思決定
  • 複雑な処理
  • 高度なアナリティクス 等

RPAの導入を検討する企業や組織が急速に増える中、KPMGコンサルティングでは、RPAの専門組織を立ち上げることで、これまでのClass 1導入支援サービスをさらに拡充するとともに、業務改革の視点を取り入れ企業や組織全体の「デジタルトランスフォーメーション」を実現するデジタルツールとして、生産性の向上を含む業務改革における効果の最大化を目指します。

RPAの導入

さらに、RPA専門組織では、既に開始されているディープラーニングや自然言語処理といったAI技術の活用を更に進め、今後数年内に非定型業務や例外業務の自動化を実現するClass 2の本格導入に向け、RPAベンダー企業との連携を強め、早期導入の実現を目指します。

※1:US1ドル=113円にて換算

KPMGインターナショナルについて

KPMGは、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナルファームのグローバルネットワークです。世界152ヶ国のメンバーファームに189,000名のプロフェッショナルを擁し、サービスを提供しています。KPMGネットワークに属する独立した個々のメンバーファームは、スイスの組織体であるKPMG International Cooperative(“KPMG International”)に加盟しています。KPMGの各メンバーファームは法律上独立した別の組織体です。

KPMGコンサルティングについて

KPMGコンサルティングは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジー、リスク&コンプライアンスの3分野でサービスを提供するコンサルティングファームです。戦略、BPR、人事・組織、PMO、アウトソーシング、ガバナンス・リスク・コンプライアンス、ITなどの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融、保険、製造、自動車、製薬・ヘルスケア、エネルギー、情報通信・メディア、サービス、パブリックセクター等のインダストリーに対し、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。

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