ディープテック・スタートアップ領域の知見を集約  『ディープテック・スタートアップ 12人の新しい事業領域の開拓者』を刊行

この度、あずさ監査法人ではディープテック・スタートアップ領域に関する書籍を刊行しました。ディープテック・スタートアップ領域は、まだ情報が少ないなかでプロフェッショナルの視点と12名のファウンダーのインタビューを通して、詳しく解説を行っています。

この度、あずさ監査法人ではディープテック・スタートアップ領域に関する書籍を刊行しました。ディープテック・スタートアップ領域は、まだ情報が少ないなかでプロフェッショナルの視点と12名

有限責任 あずさ監査法人は、書籍『ディープテック・スタートアップ 12人の新しい事業領域の開拓者』 を、株式会社中央経済社より発行しました。本書は、こうしたディープテック・スタートアップ特有の課題を解決するための多様な資金調達方法やM&A·IPOのプロセス、世界的企業への成長に必須なガバナンス体制の構築について、各専門家の立場から実務上の留意点を解説しています。また、現在さまざまなシーズや事業をもって活躍しているファウンダー12名が、自身の経験に基づく知見や思いを語っています。

今回は、実際に企画から編集、執筆を担当しましたあずさ監査法人 インキュベーション部の佐藤 太基と編集責任者の森 滋哉で、『ディープテック・スタートアップ 12人の新しい事業領域の開拓者』のポイントを解説します。

貴重なディープテック・スタートアップ領域の情報を網羅

ディープテック・スタートアップ書籍

佐藤:

今回は、あずさ監査法人 インキュベーション部で編集・執筆をし、9月に刊行したばかりの『ディープテック・スタートアップ 12人の新しい事業領域の開拓者』について紹介をします。本書籍は、大きく2部構成になっており、第1章~第8章までは、ディープテック分野の立ち上げや資金調達方法、課題、コーポレート・ガバナンス、また求められる人材についてまとめています。第9章は、実際にディープテック領域にかかわられているファウンダーの方にインタビューをして、これまでの経歴やスタートアップを立ち上げようとしたきっかけ、苦労話や成功談などを掲載しています。

本書のポイントは、大きく3つあります。

1つ目は、ディープテック・スタートアップに関する情報を網羅的に掲載している点です。ディープテックに特化した書籍は市場でも非常に少ない中、本書ではこの分野に焦点を当て、貴重な情報を体系的にまとめています。

2つ目は、12名のファウンダーへのインタビューを通じて、彼らの起業にまつわる苦労や、M&AやIPOを成功させた経験などを紹介している点です。それぞれのストーリーから、ディープテック領域での挑戦と成果がリアルに伝わってきます。3つ目は、プロフェッショナルの知見を集約している点です。私たちの専門領域として、ディープテック・スタートアップ特有の環境や課題などについて、欧米との比較も交えながら解説しています。それでは、書籍執筆におけるフォーカスポイントについて、森さんからご紹介いただけますか。

12名のファウンダーのインタビューを掲載

森:

スタートアップに焦点を当てた書籍としては、過去にインキュベーション部から『インキュベーション・ネクスト グローバル展開を目指すスタートアップ創出へのインサイト』(中央経済社刊)および『実践インキュベーション』(中央経済社刊)の2冊を刊行してきましたが、ディープテックに特化した書籍は今回が初めてとなります。

佐藤さんがおっしゃるように、ディープテックに関する情報はまだ限られているなかで執筆を進めましたが、私たちが保有する情報源やリサーチ、関係する多くの方とのディスカッションをもとに、ディープテック特有の内容をわかりやすく解説しています。本書では、12名のファウンダーへのインタビューを通じて、「ディープテック・スタートアップ」という共通キーワードのもと、商社や金融機関から起業された方、医師としての経験をきっかけに起業された方、大学の研究者として社会実装を目指して起業された方など、さまざまなバックグラウンドを持つ方々がこの領域を選んだ理由や背景を紹介しています。

対談

ディープテック領域のスタートアップは、資金調達のハードルが高く、長期的な取組みが求められるため、並々ならぬ覚悟が必要です。

また、選択肢も多岐にわたります。なぜ彼らがこの世界に飛び込んだのか、その思いや経緯が本書のなかで語られています。立ち上げから資金調達、VCとの関係構築に至るまで、苦労や成功体験が詰まった内容となっており、スタートアップに関心のある方や事業開発に携わる方にとって、非常に有益な一冊です。

 

対談

佐藤・森:

ファウンダーとプロフェッショナルによるディープテック・スタートアップ領域の知見が詰まった貴重な書籍となります。ぜひお手に取ってごらんください。

話し手

有限責任 あずさ監査法人
インキュベーション部
佐藤 太基/パートナー
森 滋哉/テクニカル・ディレクター

書籍情報

【編】あずさ監査法人
中央経済社
A5判 304頁
3,960円(税込)
2025年9月刊

本書の構成
第1章 日本において期待が高まるディープテック・スタートアップ
第2章 ディープテック・スタートアップの立ち上げ
第3章 ディープテック分野のマーケット
第4章 ディープテック・スタートアップの資金調達方法
第5章 日本のディープテック・スタートアップの課題
第6章 M&AとIPO
第7章 コーポレート・ガバナンス
第8章 ディープテック・スタートアップの今後の展望と求められる人材
第9章 ファウンダーの履歴書