国際会計基準審議会、公開草案「企業結合―開示、のれん及び減損」を公表
国際会計基準審議会(以下、IASB)は2024年3月14日に、公開草案「企業結合ー開示、のれん及び減損」(以下、本公開草案)を公表しました。 本公開草案に対するコメント期限は、2024年7月15日です。
国際会計基準審議会(以下、IASB)は2024年3月14日に、公開草案「企業結合ー開示、のれん及び減損」(以下、本公開草案)を公表しました。
Article Posted date
05 April 2024
本公開草案のポイント
- IASBは、企業が企業結合に関する有用な情報を合理的なコストで提供し、その情報により財務諸表の利用者が当該企業結合のパフォーマンスを直接評価できるようにすることを目的として、以下の点を中心に、IFRS第3号の開示要求事項の改訂を提案しています。
- 企業結合により期待されるシナジーに関する情報開示の追加
- 戦略的企業結合に関する情報開示の追加
- IASBは、主として減損損失の認識タイミングが時に遅すぎるのではないかとの指摘や、減損テストのコストや複雑さに関する懸念に対応するため、主に以下の点につき、IAS第36号の改訂を提案しています。
- のれんの資金生成単位または資金生成単位グループ(以下、CGUまたはCGUグループ)への配分方法に関するガイダンスの追加
- のれんが配分されたCGUがどの報告セグメントに含まれるのかの開示の追加
- 使用価値の算定方法の改訂
PDFの内容
- 本公開草案の背景
- 本公開草案の概要
- 適用時期及び移行措置
執筆者
有限責任 あずさ監査法人
会計プラクティス部
マネジャー 伊澤 大地、川上 章