ビジネスプロセスのデジタル化は広く浸透し、当然人間が行うとされてきた意思決定にすら、AIが介入・補助を行うようになりました。こうしたデジタル化の促進により、社会・企業における課題を、数学的手法を用いて解くことが可能となりました。またデジタル化の浸透は、新たなビジネス機会を作り出すと同時に、複雑さやそれに伴うリスクも生み出しています。

デジタルとは、情報処理技術を活用したアプローチの総称ですが、紐解けば「情報」は「データ」であり、処理はアルゴリズムにほかなりません。私たちは、適切かつ優れたデータとアルゴリズムの活用を今まで以上に強く意識するとともに、データ思考とアルゴリズム活用を通じて、価値あるインサイト(洞察)を自ら生み出すことのできる企業が生き残る時代に入ったと認識しています。

アドバイザリーとは、価値ある示唆、助言、支援を通して、クライアントのビジネスの成功を強力にサポートするプロフェッショナル業務です。世界各国でアドバイザリーサービスを展開するプロフェッショナルファームとして成長してきたKPMGは、膨大な情報を対象に、各分野の専門家が多様な調査分析を行い、事実に基づく示唆に富んだインサイトを導くことで、クライアント企業の経営課題解決と企業価値向上を、長期にわたって支援してきました。

この度、最新の技術とノウハウを結集し、データ戦略、アドバンスドアナリティクス戦略、インテリジェンス戦略という3つの柱を軸に、KPMGジャパンにおいてアドバイザリー業務を行う各社に、より高度なサービスを提供するデジタルR&Dセンターとして、「株式会社 KPMGアドバイザリーライトハウス」を設立しました。

私たちは、プロフェッショナルファームのライトハウス(灯台)として、データ、分析、インテリジェンスから得られるインサイトを用いて、企業や社会が進むべき道を照らし出すことを目指しています。

専門家向けの優れたデータリポジトリと世界トップクラスの高度なデータ分析ノウハウ、インサイトを提供しうる人材の適切な配置、そしてその専門性をさらに育成・強化して、KPMGの各専門分野の知見と組み合わせることで、KPMGのすべてのサービス領域と専門家に対して、新しい時代を切り拓くための推進力を供給し、次世代のアドバイザリーアセットを生み出していき ます。

代表取締役 知野 雅彦 堀田 知行 中林 真太郎