近年、AIやIoT等のテクノロジーの発展により加速度的に変化するビジネスの世界では、その変化に対応する柔軟なインフラ基盤として、クラウドの利活用が欠かせません。今後の見通しが困難な現代において、ビジネス変革へ柔軟に対応できる全社プラットフォームの高度化は喫緊の課題です。

KPMGは、ITインフラの現状を整理したうえで、将来を見据えた戦略・企画から実行・運用フェーズまでEnd-to-Endで支援します。

価値創出を目指した新たなDXの必要性

経済産業省が2021年および2022年に公表したDXレポートでは、単なるレガシーシステムからの脱却に向けたDXではなく、デジタル技術を活用した価値創出を目的とし、さらにはプラットフォームを通じて他社や顧客とつながることで「デジタル社会」を支える機能を提供する「デジタル産業」の実現を目指すDXの必要性が提言されています。

※経済産業省「DXレポート2.1(DXレポート2追補版)」(2021年)
 経済産業省「DXレポート2.2(概要)」(2022年)

クラウド利活用のために変革が必要な領域

クラウドの利活用は単にクラウドを導入するだけではなく、システムや組織をクラウドに合わせて変革して初めてその効果を享受できます。

KPMGは、エンタープライズアーキテクチャを構成するビジネス、IT・アプリケーション、データ、セキュリティ・ガバナンス、チェンジマネジメントの5つの領域において変革が必要と考えます。

クラウドを活用した全社プラットフォームの高度化支援_図表1

KPMGによるEnd-to-End支援

KPMGは、ビジネス、IT・アプリケーション、データ、セキュリティ・ガバナンス、チェンジマネジメントの5つの各領域において、戦略・企画フェーズ、実行フェーズ、運用フェーズにわたり、KPMGのグローバルにおける各ファームとも連携したEnd-to-Endな支援を行うことで、変化の速いビジネス環境に柔軟に対応します。

クラウドを活用した全社プラットフォームの高度化支援_図表2

クラウド導入支援例

End-to-Endでの支援のなかで、実行フェーズにおけるクラウド導入の支援例を3つ紹介します。

支援例(1):クラウド構築/移行

現状調査を行い、リスクやコスト面を考慮したうえでオンプレミス環境からIaaS、IaaSからPaaS等、最適な移行方法を検討し、クラウド環境の構築/移行を支援します。

効果
  • リホスト(IaaSへの移行)
    現行のアプリケーションを変更せずクラウド化
  • リライト(IaaS/PaaSへの移行)
    現行のアプリケーションを一部変更しクラウド化
  • リビルド(PaaS/SaaSへの移行)
    現行のアプリケーションを刷新しクラウド化
データセンターやハードウェア等の維持管理が不要なため、総所有コスト削減が可能。特にリライト/リビルドは多大な効果が得られる。

支援例(2):クラウドネイティブアプリケーション開発

現状分析等の結果を踏まえ、モノリシックアーキテクチャの従来のアプリケーションをマイクロサービスやコンテナ等へ見直すことを支援します。

効果
  • マイクロサービスアーキテクチャへのアプリケーション見直しや新規開発
  • パブリッククラウドのコンテナサービスを活用して開発
  • クラウドサービスを活用したCI/CDツール導入
  • マイクロサービスアーキテクチャに合わせた運用設計支援
アプリケーションを小さな単位に分割し、それぞれを独立して動作させることで開発・保守を容易にし、スケーラビリティや可用性が向上。

支援例(3):データ分析基盤構築

データ分析の目的や課題を整理し、保有データの活用方法を検討したうえで、データウェアハウス(DWH)基盤、分析基盤の構築等を支援します。

効果
  • 各クラウドのマネージドサービスを活用したDWH基盤構築
  • 分散しているデータを集約するETL開発
  • データ分析/可視化等の検討を含めた、各クラウドベンダーが提供しているSaaSベースのBI構築
BIツールを用いて、蓄積した多種多様なデータを検索・集計・加工することで、ビジネスの意思決定に必要な情報の可視化・分析が可能。

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