KPMGモビリティ研究所が参画する協議会の実証事業、 令和3年度「地域新MaaS創出推進事業」に採択

KPMGジャパンのKPMGモビリティ研究所が参画する「十勝・帯広新モビリティ検討協議会」の次世代実証事業が、経済産業省「令和3年度スマートモビリティチャレンジにおける先進実証」に採択されました。

KPMGモビリティ研究所が参画する「十勝・帯広新モビリティ検討協議会」の次世代実証事業が経済産業省「令和3年度スマートモビリティチャレンジにおける先進実証」に採択されました。

KPMGジャパン(東京都千代田区、チェアマン:森 俊哉)のKPMGモビリティ研究所が参画する「十勝・帯広新モビリティ検討協議会」(以下、「本協議会」)の次世代実証事業が、経済産業省「令和3年度スマートモビリティチャレンジにおける先進実証」に採択されました。今回採択された実証事業は、移動販売機能を持たせた路線バスを運行する、全国初の試みです。

経済産業省と国土交通省は「スマートモビリティチャレンジ」*1を推進しており、その一環である経済産業省の令和3年度「地域新MaaS創出推進事業」*2において、KPMGモビリティ研究所が参画する本協議会の実証事業が採択されました。

本実証事業は、遊休状態にある路線バスの車両後方を改造してマルシェ機能を付与し、始発出発前や停車中、終点到着後に移動販売店舗として運用します。帯広駅と帯広市郊外の団地(帯広市大空町)を結ぶ路線において、2021年11月末頃から週2回程度運行される予定です。商品の販売は地元百貨店が担い、生活雑貨や食品等を販売します。

遊休車両を改造したマルシェ機能付き路線バス

本実証実験を通じて、主に次の点を検証します。

  • 路線周辺住民の生活の質向上効果
  • 交通事業者の収益向上ならびに多角化の可能性
  • 路線バスに移動販売店舗機能を持たせた場合の運用性と機能要件

実証実験の概要

実証実験の概要

出典:経済産業省ウェブサイト https://www.meti.go.jp/press/2021/08/20210824001/20210824001-1.pdf

 

また本実証実験は、十勝バス株式会社が推進する「大空ミクロ戦略」*3の一部として実施され、本協議会は今後、今回採択された実証事業のほか、AIオンデマンドバスを活用した実証、冬道における自動運転バスの実証、移動データとAIを活用した実証など、地域の交通課題解決に向けた先進的な取り組みを行っていく予定です。

 

*1 スマートモビリティチャレンジ
経済産業省と国土交通省が、将来の自動運転社会の実現を見据え、新たなモビリティサービスの社会実装を通じた移動課題の解決及び地域活性化を目指し、地域と企業の協働による意欲的な挑戦を促すプロジェクト。(https://www.mobilitychallenge.go.jp/

*2 地域新MaaS創出推進事業
経済産業省が、新たなモビリティサービスの社会実装及びその高度化を目指して、先進的かつ全国横断的な課題に挑戦する地域を公募する事業。

*3 大空ミクロ戦略
十勝バス株式会社が進める、「いつも身近な存在として皆さまに生活の安心を届けます」という理念のもと、次世代につながる上質な生活・まちづくりをデザインし、住む人が健康で幸福に暮らせるコミュニティの創造を目指す取り組み。

十勝・帯広新モビリティ検討協議会について

本協議会は十勝・帯広におけるモビリティの次世代化による交通課題解決を目的に、幹事企業である十勝バス株式会社およびKPMGモビリティ研究所を発起人として2021年に結成されました。本協議会は発起人のほか、帯広市、大空町連合自治会、十勝圏二次交通活性化推進協議会、北海道経済連合会、株式会社セコマ、株式会社藤丸の北海道6企業・団体、株式会社KPMG Ignition Tokyo、Via Mobility Japan株式会社、株式会社良品計画の首都圏3企業・団体の計11企業・団体により構成されます。KPMGモビリティ研究所は、事務局ならびに専門性を生かした知見の提供、実証事業の企画、プロジェクト推進を担い、地域の交通課題解決に貢献していきます。

KPMGジャパンについて

KPMGジャパンは、KPMGの日本におけるメンバーファームの総称であり、監査、税務、アドバイザリーの3つの分野にわたる8つのプロフェッショナルファームによって構成されています。クライアントが抱える経営課題に対して、各分野のプロフェッショナルが専門的知識やスキルを活かして連携し、またKPMGのグローバルネットワークも活用しながら、価値あるサービスを提供しています。

日本におけるメンバーファームは以下のとおりです。
有限責任 あずさ監査法人、KPMG税理士法人、KPMGコンサルティング株式会社、株式会社KPMG FAS、KPMGあずさサステナビリティ株式会社、KPMGヘルスケアジャパン株式会社、KPMG社会保険労務士法人、株式会社KPMG Ignition Tokyo

KPMGモビリティ研究所について

「KPMGモビリティ研究所」は、KPMGグローバルの各関連研究グループと連携し、社会構造の変化を1つの切り口=モビリティで捉えて産業横断的に研究しています。国内外のモビリティに関わる動向の情報収集や調査研究、モビリティ関連分野の専門家の育成、内外の知見に関する情報発信、そして将来的に産学官連携のハブとしての役割を果たしながら、日本のモビリティ発展に寄与することを目指しています。