EFRAG、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)改正案を欧州委員会へ提出

欧州の財務報告諮問グループであるEFRAGは、2025年11月28日、欧州委員会(EC)に提出するESRSの改正案を承認し、12月上旬にECに提出しました。

欧州の財務報告諮問グループであるEFRAGは、2025年11月28日、欧州委員会(EC)に提出するESRSの改正案を承認し、12月上旬にECに提出しました。

改正の概要

  • 本改正は、2025年2月にECにて公表されたオムニバス法案を踏まえ、ESRSの簡素化を目的としたものです。
  • 提出された改正案は、以下の6つを基本的な方針として作成されています。
  1. ダブルマテリアリティ評価プロセスの簡素化および適正表示の明確化
  2. サステナビリティステートメントの読みやすさの向上
  3. 全般的な要求事項とトピック別の要求事項の関係を改善
  4. より理解しやすいものとするための基準の明確化
  5. 負担軽減措置の導入
  6. IFRS®サステナビリティ開示基準との相互運用可能性の改善
  • ECは審議の上、2026年上期中に改正ESRSを最終化する見込みです。本改正案のうち一部についてはEFRAGの承認プロセスにて反対および懸念が示されていたこともあり、ECの検討過程で変更される可能性があります。

PDFの内容

  1. 本改正案提出の経緯
  2. ESRSとは
  3. 本改正案の概要
  4. 今後の予定

執筆者

有限責任 あずさ監査法人
会計・開示プラクティス部
テクニカル・ディレクター 武川 俊之

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