【第69回~TCFDを旅する~】3分解説シリーズ CSRD開示削減:オムニバス法案に含まれるコンテンツ法案のポイント
オムニバス法案のうちCSRD、CSDDD等の具体的な改正内容を含むコンテンツ法案のポイントを解説します。
オムニバス法案のうちCSRD、CSDDD等の具体的な改正内容を含むコンテンツ法案のポイントを解説します。
Article Posted date
24 April 2025
第67回で触れたオムニバス法案のうちコンテンツ法案のポイントです。監査指令の改正では、合理的保証への移行や保証基準の採択に関する条文を削除し、2026年までに保証ガイドラインを採択するとしています。会計指令の改正では、CSRDの対象を大規模企業のうち平均従業員数1,000名超に修正、VSMEに基づくvalue chain cap の導入、EUタクソノミー開示のオプション化、域外適用要件の緩和などを行っています。ちなみにVSME(Voluntary Sustainability Reporting Standard for non-listed SMEs)は昨年12月にEFRAGが公表したものを基礎として法令化する予定です。CSDDDの改正では、ステークホルダーの定義を縮小し、DD対象をdirect business partner にするなどとしています。
オムニバス法案の経緯や詳細については、拙稿 “CSRD開示25%削減:EUオムニバス法案のポイント”(KPMG Insight Vol. 72)をご参照ください。