重要なポイント

消費財企業は、継続的な成長のための戦略と投資について、幅広く検討しています。
KPMGは、米国の大手消費財企業のリーダー100人以上を対象に、業界の現状について調査しました。消費財企業のリーダーたちは、概ね成長機会を見つけていく力は備えていると考えている一方で、目標達成のためにはテクノロジーや人材といった分野により多くのリソースを割り当てる必要があることも認識しています。特に、次のようなトレンドが見受けられました。
 
  • 消費財企業の経営層は、自社が来年も引き続き好調を維持できると確信している。しかし、インフレと消費者需要の減速は依然として懸念材料となっている。
  • データとアナリティクス(D&A)は企業全体の戦略的重要事項であり、消費財企業は先進的なテクノロジーを有するプレイヤーであることを証明しつつある。とはいえ、データの品質や、人口知能(AI)と機械学習を最大限活用して予測分析を行うために必要となる適切なガバナンスなど、課題が多く残っている。
  • 消費財企業は、再びオーガニックな成長機会を優先するようになった。既存および新規の流通チャネルを通じて販売量を増加させるために、商品カテゴリーの拡大や新しい梱包形態など、ポートフォリオの力を活用する新たな方法を模索している。
  • 資本コストの高騰を受けて、M&Aは難航している。消費財企業は、現在のポジショニングの延長として、M&Aを選択的に利用して高成長領域に参入しようとしている。
  • 消費財企業は、収益性の高い成長を促進するため、D&Aを活用して収益成長管理(RGM)体制を構築し、トップラインを伸ばすことに注力している。
  • サプライチェーンについては安定しつつあるが、高コストの流通基盤を再構築していかなければならないため、消費財企業はオムニチャネルの消費者とより親密な関係を築き、購入行動に影響を与えるよう、デジタル投資を倍増させている。

調査結果の詳細については、Growth amplified(原文/英語)をご覧ください。

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