メタバースこそ未来

メタバースにおけるビジネスチャンスは急拡大しています。市場は2020年の4,787億ドルから、2024年には7,733億ドルに達する可能性があります。

KPMGの調査では、回答者の3人に2人がメタバースを知っていると答えています。また、Z世代の86パーセントとミレニアル世代の81パーセントがメタバースについてよく知っていると回答しており、若い世代の認知度が高い傾向にあります。

顧客基盤の大部分は、すでにメタバースを受け入れており、仮想空間での交流に違和感を覚えていないと言えるでしょう。

消費者が今いる場所でつかまえる

消費者が仮想世界で過ごす時間が長くなるにつれ、企業はメタバース空間で顧客へのリーチを拡大する機会を見いだすことができます。

企業をメタバースへと導くためのオールマイティな戦略は存在しませんが、メタバース参入が貴社ブランドの位置づけや今後の戦略に組み込まれていなければならないことは明らかです。

メタバースへのひとつの鍵 - VRデバイスの所有

KPMGの調査では、消費者の43%が子どものためにVRデバイスを購入しています。子供がデバイスを使う時間は週平均で8.5時間、用途はゲームや映画です。

VRデバイスの未所有は、メタバースに対する障壁となり得ますが、在宅勤務の継続は、職場環境におけるVRテクノロジーの採用を加速させるでしょう。

テクノロジーの集約

メタバースでは、テクノロジーを集約することで消費者エンゲージメントが可能になります。ブロックチェーン、スマートコントラクト、NFT、ゲームエンジン、暗号、XRなどWeb3に関連した技術を組み合わせることで、パーソナライズ化、双方向性、没入感を提供することができます。

新たな経験とアイデンティティを探る

メタバースにおける没入型エクスペリエンスは、高度なテクノロジーを使用して仮想環境を創造し、感覚を取り込むことによって人の知覚を変化させ、現実であるかのように認識させるものです。適切な方法で進めることで、消費者のロイヤルティの強化、ブランド支持率の向上、エンゲージメントの拡大、サービスの充実などが可能となります。

購入時にメタバース・インフルエンサーが及ぼす影響力

メタバースは、仮想世界のインフルエンサーを介して消費者を惹きつけ、物理的な商品やバーチャル製品だけでなく、メタバース体験への支出を促します。

的確な質問をする

メタバースへの旅に出るには、慎重かつクリエイティブなアプローチが必要ですが、単にそうしたコンテンツを作るだけでは、消費者を惹きつけられません。

以下の質問は、貴社の組織的戦略だけでなく、場合によっては消費者に向けてまったく新しい世界の情報を提供するのに役立つでしょう。

  • 今、消費者は、どのようにメタバースに参加しているか?
  • ブランドのメタバース戦略は何か?自社ブランドにとってそれはどのような価値があるか?
  • 没入型エクスペリエンスを創出することができるか?
  • 分散型インターネットによって顧客エンゲージメントはどのように改善されるか?
  • データ保護とプライバシーに関して、何を考慮に入れるべきか?
  • 貴社の仮想王国を築き上げるのは誰か?

今後の展望

KPMGは、参入を急ぐよりも、ブランドへの影響や利用可能な潜在的機会の特定が重要だと考えます。KPMGでは、以下のサポートを行っています。

  • メタバース戦略と実施計画の策定
  • プレゼンスの構築およびメタバースに潜在する顧客の開拓
  • メタバースがもたらす機会を最大限に活用する事業構造の構築
  • メタバースにおけるパートナーシップやアライアンスの形成
  • 会社用に従業員エクスペリエンスやカルチャーエクスペリエンスをキャプチャ

英語コンテンツ(原文)

Go boldly, not blindly, into the metaverse

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